ソーシャル投資プラットフォームのPrysm

#197 Bspeak! 2021年9月27日号

Twitterとクリプト

少し前から噂されていましたが、ついにTwitterにチップ機能が開始されました。ビットコインのライトニングネットワークを利用して、クリエイターにチップを渡すことができるようになります。

またEthereumのアドレスをプロフィールに追加できるようにするインターフェースもリークされていましたが、NFT認証についても検討しているそうです。TwitterのSpacesやニュースレターなどと組み合わせて、コミュニティ機能がどんどん充実していくと思います。

 

■ Last Week in Crypto

1.Introducing Prysm Public Beta and our $3MM Seed Round | Prysm

DeFiやNFTのソーシャル×投資のプラットフォームであるPrysmが、$3Mドルのシード資金を調達しました。

North Island Venturesが主導し、Polychain Capital、Reciprocal Ventures、Leminscap、CMT Digital、Free Company、Alameda Ventures、Infinite Capital、Flow Ventures、Drops Foundationなどが参加しています。

またPrysmは、最初のパブリックバージョンをローンチしています。

MetaMaskのアカウントを接続してプロフィールを作成し、どのような投資に興味があるのかを選ぶと、ユーザーのプロフィールに合った投資家が提案され、ソーシャルメディアのようにフォローすることができます。

 

また、投資家が自分のフォロワーに対して、アルファ(まだあまり知られていないが大きくあがると予想する銘柄)を共有することにインセンティブを与える面白い方法も出るそうです。

例えばNFTを作成し、自分のスーパーフォロワーに限定して提供することができます。例えば5個だけ作って1個500ドルで販売し、そのNFTの保有者だけが自分のトレード戦略にアクセスできる、といったことも可能になります。

 

2.Taker Protocol Raises $3M to Transform Cross Chain NFT Liquidity and Utilization

NFTの流動性プロトコル Taker Protocol は、$3Mドルを調達しました。

このラウンドは、Electric Capitalがリードし、Ascentive Assets、Dragonfly Capital、Spartan Group、The LAO、Sfermion、Morningstar Venturesが参加しました。 

 

NFTの流動性の課題

Taker Protocolは、NFTにおける流動性の向上を目的としたプロトコルです。

NFTは、ノンファンジブルという英語のとおり、非代替性なトークンのため、流動性が課題になっています。その結果、NFTの価格が不安定になったり、よい価格帯で買い手が見つからないため売れないこともあります。

そこでTaker Protocolは、NFTの流動性の問題を解決するために、NFTの貸し出しに取り組みます。

まだ情報が公開情報が限られているので詳細は分かりませんが、NFTの所有者がNFTをTakerプロトコルに預けると、ステーブルコインを借りることができ、別の人がNFTを借りることができるようになります。

これによって、例えばプロフィール写真のNFTや、ゲーム内の資産をレンタルするなどといったユースケースが可能になります。

このときTaker上の貸し出しは、DeFiのように資産の価値に依存する形ではありません。金利や貸し出し条件は最初から決まっていて、時間内に資産を返せなかった場合のみ、清算される可能性があるようになっています。

この金利や貸し出し条件、その他のパラメータは、TKRトークンという独自トークンによって、Taker DAOがガバナンスで決めていきます。DAOは特定のNFTの鑑定なども貢献し、その見返りとしてTKR保有者はプラットフォームの収入の一部を受け取ることができます。

今後Takerは、Ethereum、Polygon、NEAR、Solana、Polkadotなどの複数チェーンでローンチする予定になっています。

 

3.Boba Network Launches Public Mainnet and $BOBA Token

Enyaが開発するBoba Networkが、メインネットのローンチを発表しました。もともとOmiseGoでしたが、リブランドしてOMG Networkとなり、そしてBoba Networkになりました。

Boba は、Ethereum上のレイヤー2になります。Optimistic Rollupという類のレイヤー2ですが、他のOptimistic Rollupのように資金を戻すときに数日間待つ必要がなく、数分で引き出すことができます。今はDODO, PolyWrap, API3など、複数のプロジェクトと提携しています。

またあわせて$BOBAトークンをリリースすることも発表しています。来月後半のスナップショット日までにOMGトークンをBobaネットワークにブリッジしたOMG保有者に、$BOBAトークンをエアドロップする予定だそうです。

また$BOBAトークンをステークすると、Bobaネットワークが得るトランザクション手数料の一部を受け取ることができるというトークンモデルになっています。

 

4.Solana-based Grape protocol raises $1.2 million in seed funding

DAOのためのツールを提供するGrapeプロトコルが、$1.2Mドルのシード資金を調達ました。Multicoin Capitalがリードし、LongHash VenturesやSolana Capitalなどが参加しました。

Grapeは、コミュニティを効率的に管理するためのツールを提供しています。最初のツールであるGrape Accessは、DAOがコミュニティメンバーのウォレットの中身(NFTや残高)に応じて、コミュニティへのアクセスレベルを制限できるというものです。

またDAOが簡単にトークン支払いをプログラムできるようにするツールや、メンバー同士でチップを送れるツールなども準備しています。

 

5.Solana-based decentralized exchange Orca raises $18 million

SolanaのDEXであるOrcaが、$18Mドルを調達しました。

Three Arrows Capital、Polychain Capital、Placeholder VC、Coinbase Venturesなど大手VCから資金を調達しています。

共同創業者の Yutaro さんは、Orcaのローンチ前に会って話したことがあるのですが、アメリカ育ちでEthereum 2.0やUMAの開発をしていた実績のある方です。確かそのときは、Orcaとは別にウォレットのプロジェクトを始めたときで、Mozzilaのインキュベーターから助成金を受けていたような気がします。

その後Orcaをローンチし、Solana財団から助成金を受け、わずか半年で$18MのシリーズAとはすごい速度です。

 

6.Coinbase Joins $8.5M Raise in Crypto Project Bringing DeFi to Bitcoin

ビットコインのブロックチェーン上にDeFiエコシステムを作ろうとするPortalが、$8.5Mを調達しました。このラウンドには、Coinbase Venturesや、OKExなどが参加しています。

ビットコインのチェーンそのものはDeFiが利用できるような性能はないので、当然はレイヤー2を作ることになります。Fabricという名前のレイヤー2で、ビットコインのチェーンに定期的に情報を記録します。そしてFabric上で、ビットコインを含めた異なるチェーン間でのアトミックスワップなどができるようになります。

Fabricのノードは、リソース(トークンのロック、データストレージ、検証・計算力)を提供することで、トークンを得ることができ、Fabricネットワークに貯まった手数料と換金できるようになります。

今後パブリックのセールを Republic 上で実施するそうです。

 

7.BitClout creator launches blockchain with $200 million in funding

物議を醸したソーシャルメディアの「BitClout」ですが、仮名の創業者が正体を明らかにしました。また200Mを調達して開発している独自チェーンも DeSo という名前に変更しました。

創業者は、Nader Al-Najiという人で、2018年にBasisというステーブルコインのプロジェクトで$133Mを調達しています。結局そのBasisは規制の理由からシャットダウンをして、資金は投資家に返却したそうですが、それらの投資家のほぼ全員が、$200Mドルの投資で再びAl-Najiを支援したことになります。投資家には、a16z、Coinbase Ventures、Sequoiaなどの大手VCが名を連ねています

 

BitClout

BitCloutは、ソーシャルメディアをブロックチェーンで実現しようとしているサービスです。各ユーザーは自分のトークンをもち、他のユーザーがそれを購入することができます。自分のコンテンツを評価する人が増えれば、自分のコインを欲しがる人も増え、広告なしに個人が直接マネタイズできるというコンセプトです。

このチェーンのネイティブ通貨は $CLOUT でしたが、今回そのブロックチェーンにDeSo(Decentralized Socialの略)という名前をつけ、トークンも$DESOトークンに変更されました。

現在はPoWのチェーンになっていますが、今年中にPoSに切り替える予定だそうです。また創業者いわく、多くのアプリがDeSoブロックチェーン上に作られていて、「BitClout」を代表に、他にも

  • NFTマーケットプレイス「Polygram.cc」

  • ソーシャルトークンの取引所「BitCloutPulse」

  • クラブハウスのような「Clubrooms」

などが開発されています。

 

8.Bitcoin Startup Moon Raises $2.1M to Enter New Markets 

ビットコインのスタートアップであるMoonは、$2.1Mドルを調達しました。Fenbushi Capitalや、Charlie Leeなどが参加しています。

Moonはオンラインの買い物に、ビットコインで支払いができるサービスを提供しています。現在はCoinbaseのアカウントのみを利用していますが、他の取引所への対応や、ステーブルコインの追加などを計画しています。

最近では、モバイルのステーブルコインCeloや、プライバシーコインのZcashとも提携しています。

さらに米国以外の加盟店でも利用できるようにするために、より良い方法についてVisaと話し合っているそうです。

 

9.Tokens are a new digital primitive, analogous to the website 

a16zのクリス・ディクソンが、ここ最近良いツイートをしているのですが、まとめてMirrorに投稿されたので、ぜひ読んでみてください。

ここでは、「トークンはウェブサイトに類似した新しいデジタルプリミティブである」というツイート・ストームをDeepLで翻訳したものを載せます。

==

1/ トークンは、ウェブサイトに類似した新しいデジタルプリミティブである

2/ コンピュータの大きな波には、一般的に「スキューモーフィック時代」と「ネイティブ時代」という2つの時代がある。

3/「スキューモーフィック時代」では、古い領域からの転用が多い。例えば、初期のウェブは、手紙を書いたり、通販で買い物をしたりといった、インターネット以前の活動をデジタル化したものがほとんどでした。当時のウェブサイトは、ほとんどが読み取り専用でした。

4/ 技術者たちが、ウェブサイトはユーザーがコンテンツを生成する読み書き可能なものであるという考えを真剣に検討し始めたのは、約10年後のことでした。これにより、ソーシャルネットワーキング、クラウドファンディング、ソーシャル生産性アプリなどのウェブネイティブなカテゴリーが成長していった。

5/ このパターンは、クリプト/Web 3でも同じことが繰り返されています。Web 3のネイティブ製品には素晴らしいものもありますが、全体的にはまだ「スキューモーフィック時代」の時代です。つまり今のWeb 3製品の多くは、古い領域からの適応です。

6/ 人気のあるのでいうと、オフラインでの発券、サプライチェーン・マネジメント、オフライン資産の記録管理などがあります。読み取り専用のウェブサイトが良いアイデアであったように、これらは良いアイデアかもしれませんが、Web 3 の可能性の表面をなぞっているに過ぎません。

7/ 現在のNFTの多くは、オフラインのアートやコレクターズアイテムの世界を応用したものです。そのため、かつてウェブがパンフレットや雑誌に限定されていると思われていたのと同じように、NFTはそれらの領域に限定されていると思われている。

8/ トークン -- ファンジブルトークンやNFTは、ウェブサイトのような過去のデジタルプリミティブと同様に、柔軟性と汎用性を備えた新しいデジタルプリミティブと考えるのがよい。

9/ トークンはユーザーに所有権を与え、インターネットの一部を所有することができる。

10/ Web 2では、デジタル所有権が抜け落ちていた。サイト(またはアプリ)を利用する際には、借りたり貸したりすることしかできませんでした。現実の世界で、新しい場所に行くたびに、すべてを一から買わなければならないという状況を想像してみてください。それがWeb2です。

11/ Webサイトと同様に、トークンはデジタルプリミティブであり、お金、アート、写真、音楽、テキスト、コード、ゲームアイテム、コントロール、アクセスなど、将来的に人々が夢見るあらゆるものを表現するために一般化することができます。

12/ ユーザーは、ウォレットの中にモノを持ち、それをアプリ間で交換することができるようになりました。そのモノの価値が上がれば、ユーザーはそれを享受することができます。これは、アップサイドのほとんどをハイテク企業が獲得していたWeb 2からの大きな変化です。

13/ 私たちはまだWeb 3の「スキューモーフィックな時代」にいますが、これまでに類似したものがなく、単に以前には存在し得なかったネイティブアプリケーションの新しい波を目にし始めています。

14/ 例えば、DeFiの起業家が開拓したメカニズムデザインを基に、新しいDAOの波は、グループが集まり、リソースをプールし、物事を構築し、ガバナンスする方法を模索しています。

15/ LootのようなコンポーザブルNFTゲームは、単一のNFTを中心とした世界全体を構築するというインセンティブをコミュニティに与えますが、これはWeb 3が可能にする所有権とポータビリティがなければ不可能な活動です。

16/ ファンジブル・トークンには、お金や金融に関連する本質的な要素はなく、NFTには、アートやコレクターズアイテムに関連する本質的な要素はありません。

17/ 初期のアプリケーションとしては素晴らしいものであり、今後も非常に重要であると思われますが、トークンは新しいデジタル・プリミティブとして考えた方がよく、ウェブに類似しており、インターネットの新時代を構成する原子単位となります。


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☕ バックナンバー:

#196 Bspeak! 2021年9月20日号 オラクルを利用したブリッジ『LayerZero』

#195 Bspeak! 2021年9月13日号 NFTの分割&売買プラットフォーム『SZNS』

#194 Bspeak! 2021年9月6日号 Lootの熱狂と起きていること

#193 Bspeak! 2021年8月30日号 音楽投資プラットフォーム『Royal』とは

#192 Bspeak! 2021年8月23日号 音楽NFTのプロジェクト『Catalog』

#191 Bspeak! 2021年8月16日号 Polygonによるトークンの合併

#190 Bspeak! 2021年8月9日号 NFTに共同入札ができる『PartyBid』とは

#189 Bspeak! 2021年8月2日号 NFTにサインをいれる『AutographNFT』

#188 Bspeak! 2021年7月26日号 公共財にエグジットを与えるOptimismの実験

#187 Bspeak! 2021年7月19日号 Superfluidがお金の流れの性質を変える

#186 Bspeak! 2021年7月12日号『Aave Pro』のねらい / 用途ごとにトークンを分割する手法

#185 Bspeak! 2021年7月5日号『Compound Treasury』のねらい

#184 Bspeak! 2021年6月28日号 Ethereum Eagle Projectとは何か?

#183 Bspeak! 2021年6月21日号 $11M調達したGoldfinchの仕組み / Polkadotのステーキングデリバティブ

#182 Bspeak! 2021年6月14日号 DogeNFT / LPトークン担保のステーブルコインUND

#181 Bspeak! 2021年6月7日号 NFTドリブンのニュースレター / BTCカンファレンスの話題

#180 Bspeak! Gitcoinの寄付の仕組み / SpaceXに関する保険契約

#179 Bspeak! Eth2.0最初のアップグレード「Altair」/ 投資DAO「Komorebi Collective」

#178 Bspeak! 2021年5月17日号 Gelatoインタビュー/Uniswapグラントwave3

#177 Bspeak! 2021年5月10日号 Mirrorの新機能/ NFT鑑定 UpshotOne/ Uniswap v3 NFT

#176 Bspeak! 2021年5月3日号 Eth2.0マージ後のロードマップ/ Anomaのインターオペラビリティ

#175 Bspeak! 2021年4月26日号 プライバシーアプリが動くAleo / Chainlink 2.0

#174 Bspeak! 2021年4月19日号 Covalentの概要とトークンセール/ Uniswapの新グラントプログラム 等

#173 Bspeak! 2021年4月12日号 FEIで起こっていること/ Parachain Lease Offering (PLO)

#172 Bspeak! 2021年4月5日号 EPNSのAMA / Bakktアプリでできること

以降もSubstackページからご覧ください。

オラクルを利用したブリッジ『LayerZero』

#196 Bspeak! 2021年9月20日号

Ethereum L2 の盛り上がり

本文にも登場しますが、Ethereum L2が盛り上がってきています。実際Arbitrumをつかってみましたが、やはり処理が速いとストレスなく利用することができます。

L2は、「手数料が低い」というコスト面でのメリットが大きいと思いますが、「ユーザ体験が良くなる」という利点も同じくらい大切だと感じます。このあとは L2間の流動性の融通や、L1/L2のブリッジなどが次のテーマかと思います。

 

Tempusの概要とアンバサダー・プログラム

今週分の最後は、Tempusについて書きました。後述するアンバサダー・プログラムでは、NFTのレア度に応じて、Tempusの流動性マイニングの報酬が増えたり、Tempusトークンに交換できるというのが新しいので、ぜひ読んでみてください。固定利回りや liquid stakingは、Sense、Element、Yield、Tranchessなどが立ち上がりつつあるので、競争が激化していきそうです。

 

■ Last Week in Crypto

1.Interoperability Startup LayerZero Comes Out of Stealth With $6M in Funding

LayerZeroが、Multicoin CapitalとBinance Labsなどから$6Mドルを調達したことを発表し、ステルス状態から脱却しました。他にもDefiance、Delphi Digital、Robot Ventures、などが参加しています。

LayerZeroは、ブロックチェーン間の互換性を解決するプロジェクトです。

 

既存のブリッジの方法

異なるチェーン間でトークンを移動するブリッジには、大きく2つの方法があります。

1つの方法は、チェーン間にネットワーク(Middle chains)を挟むことですが、最近のPolyNetworkのハッキングのように、悪用されやすい単一障害点を作ってしまう可能性があります。またそれらを信頼する必要があり、持ち逃げのリスクもあります。

もう1つの方法は、オンチェーンのライトノードを使って、ペアになっている各チェーンのブロックヘッダーを検証する方法です。より安全ですが、Ethereum上では非常にコストがかかります。1日あたり数千万円のコストがかかるとも言われています。

 

LayerZeroのアプローチ

LayerZeroは、後者のやり方をコストを低くしながら実施します。オンチェーンのライトノードと同じように検証をしますが、すべてのブロックヘッダーを取得するのではなく、オラクルによって必要に応じて取り込みます。

これをするために、「ブロックヘッダー」と「トランザクション証明」を組み合わせて検証をします。LayerZeroのノード間で、

1)オラクルを使って、「ブロックヘッダー」をブリッジ先のチェーンに伝え、
2)リレーヤーを使って、「トランザクション証明」をブリッジ先のチェーンに伝えます。

現状は、ChainlinkとBand Protocolをオラクルとして利用していますが、この2つ以外のオラクルも利用できるように設計されています。

また、まだ公開された情報がありませんが、ブログ記事には『オープンなリレーヤーネットワーク』とあるので、誰でも許可なしでリレーヤーになることができ、オフチェーンで証明を送る仕事の対価に、報酬を得る役割といえます。

 

セキュリティ

オラクルとリレーヤーで責任を分担することで、万が一の攻撃された際の被害を抑えることができます。

まずLayerZeroへの攻撃のためには、Chainlink のDON(分散型オラクルネットワーク)を打ち破る必要があります。それだけでも困難ですが、仮にオラクルを突破できたとしても、リレーヤーと共謀する必要があり、さらに攻撃は難しくなります。

最悪のシナリオで、あるオラクルAが突破され、あるリレーヤーAと共謀したとしても、その組み合わせ(オラクルA + リレーヤーA)を利用しているアプリだけが影響うけるため、Polynetworkの事件のように資産が全部もっていかれるリスクがない作りになっています。

ユースケース

ZeroLayerのようなクロスチェーンのメッセージングは、トークンのブリッジだけでなく、ステートの共有や、トークンの貸し借り、スワップ、ガバナンスなどの利用用途があります。

例えばSushiSwapは色々なチェーン上で利用できますが、それぞれは同期しているわけではありません。LayerZeroを使用した場合は、SushiSwapはすべてのクロスチェーンペアに対して単一のインターフェースとコードを持つことになります。そして全チェーンでの統一された流動性を実現することも可能になると思います。

 

今後

LayerZeroは現在監査中で、今年の第4四半期の早い時期にローンチする予定になっています。セキュアなブリッジで、EVMと非EVMの境界を越えることができるため、必要とされるインフラになるかもしれません。

 

2.Crypto Media Company Forefront Raises $2.1M to Cover World of Social Tokens

ソーシャルトークンやDAOを取り上げるメディア兼コミュニティの「Forefront」が、$2.1Mドルを調達しました。1kx、MetaCartel Ventures、Scalar CapitalなどのVCやエンジェルが参加しています。

Forefrontはソーシャルトークンをキュレーションするところから始まっていますが、現在は、価値観に合ったコミュニティを見つけられるようにすること、またコミュニティを支援することを目的としています。

具体的にはメディアサイトとニュースレターを配信していて、それに関連するクローズドなDiscordチャンネルも運営しています。参加には1000 $FFトークンが必要になっていて、現在の価格だと約$5,000ほどになります。

最近ソーシャルクラブのようなコミュニティやDAOが流行ってきています。英語圏で話題のFWB(Friends With Benefits)は、a16zからの資金提供を受けて、最近$100Mドルのバリュエーションになっていますし、Rallyのソーシャルトークン発行者は最近かなり増えています。

 

3.Polychain and 3AC lead $230 million investment in Avalanche

Avalancheが、機関投資家を対象としたトークンセールで$230Mドルを調達しました。PolychainとThree Arrows Capitalがリードして、Dragonfly、CMS Holdings、Collab+Currency、Lvna Capital、エンジェル投資家やファミリーオフィスなどが参加しています。

資金の用途は、DeFiとエンタープライズツールの開発、Avalancheの上プロジェクトへの助成金や投資、トークン購入などに利用される予定になっています。

 

トークンによる投資

この$230Mドルの投資は、株式ではなくAvalancheのネイティブトークンAVAXを購入しています。ロックアップ付きらしいので、特に公開はされていませんが、市場価格よりもディスカウントされた条件なのだと思います。

$180Mの流動性マイニングプログラム Avalanche Rush と、今回の大規模な調達をうけて、AVAXの価格は上がっています。PolygonやSolanaの流行りに乗れなかったユーザが一部Avalanchに流れてきているように思えます。

 

4.Arbitrum Vaults Onto Layer 2 Leaderboard as DeFi Assets Cross $2B

EthereumのL2ネットワークであるArbitrum上の資金が一気に増えてきました。L2Beat をみるとわかりますが、8月31日にローンチして以来増え続け、$2.6 Billion の価値がのっかっています。

ちなみにこの増加に最も貢献しているのが、ArbiNYANというミームプロジェクトで、一時は$1.5 Billionドルほどになっていたようです。ローンチ以来激しい値動きをしていて、$0.003ドルから$7ドルまで上昇し、今は$0.4に下落しています。

また、同じくL2のOptimismは、より慎重な展開をしていて、まだ$230Mにとどまっています。今年の後半は、L2プロジェクトが盛り上がり、利用が大きく進みそうです。

 

5.Dapper Labs Leads $5M-Plus Seed Funding Round for Music NFT Platform RCRDSHP

エレクトロニック・ミュージックのNFTプラットフォーム RCRDSHP が、$5M以上のシード資金を調達したと発表しました。

Flowブロックチェーンを開発するDapper Labsが投資ラウンドをリードしています。このことからも分かる通り、RCRDSHPは、Flowブロックチェーン上で稼働します。アーティストやフェスに関連する、手頃な価格のコレクターアイテム(NFT)のパックをリリースする予定になっています。

最新のパックは、アーティストの写真とアートを組み合わせたもので、数分で8888パックが完売したようです。

 

6.A16z-Backed TrustToken Acquires EthWorks

TrueFiやステーブルコインのTUSDを運営するTrustTokenが、開発企業EthWorksを非公開の金額で買収しました。

TrustTokenは最近a16zやAlameda Researchから$125Mドルの資金を調達していますが、それを今回のEthWorksの買収に充てたそうです。

EthWorksは、買収される前から1年以上もTrustTokenと連携して開発をしていたようですが、今後は同じ組織として、WaffleやuseDAppなどのオープンソースプロジェクトを進めていくことになります。

 

7.Zero-Knowledge Credit Risk Platform X-Margin Raises $8M

X-Margin が、Coinbase Ventures、HashKey Capital、Spartan Groupなどから$8Mを調達しました。X-Marginは、お金の借り手が、ポジションなどの機密情報を保持したまま、自分のリスク指標(証拠金使用率など)をリアルタイムで貸し手に共有することができます。何度かこのメルマガで触れたことのある、ゼロ知識証明(ZKP)という秘密共有の技術を使っています。

貸し手に対して、ちゃんと責任ある行動をしているよ、と見せることができるため、貸し出し条件を良くする交渉ができます。貸し手側としては、リアルタイムの可視化された情報を得ることができます。

 

8.Introducing the Tempus Sers Ambassador Program

Tempusがアンバサダー・プログラムを発表しました。今月テストネットのローンチを予定していて、その後数週間でメインネットのローンチも予定しているので、プロジェクト概要を書いていこうと思います。

最近 LemniscapやDivergence Venturesなどから $1.9Mを調達し、LidoのグラントBalancerグラントをうけたことも発表しています。

概要

Tempusは、変動する利回り(イールド)の機会を、取りたいリスクに合わせて最適化できるプロトコルを作っています。

具体的には、利回りを得ることができるstETHなどのトークンを、原資産の価値をもつトークン(プリンシパル)と利回り(イールド)という2つのトークンに分割し、ユーザがこれらを取引できるようにするための独自AMMを開発しています。

簡単な図を自作してみましたが、これによって何が嬉しいかというと、

  • 固定レートでのイールドファーミング

  • レバレッジをかけたイールドファーミング

  • stETHやcDAIなどの流動性提供者となり、通常のイールド + LP報酬を得る

  • 金利や利回りの変動に対するトレードができる

といったことが可能になります。

特に、機関投資家を中心にETHステーキング(Eth2.0)の需要が増えていて、その中でもLido上のステーク量が増えていることを考えると、「ETHステーキングに上乗せで利回りが増える選択肢」や、「固定利回りでETHステーキングできるという選択肢」は需要がでるかもしれません。

※Lidoが ETH2.0のステーキングの中でも人気があることは先週で書いた通りです。

 

Tempusの仕組み

それでは「ETHを持ちながら、高い利回りを得たい」という人が、Tempusを利用して、ETHステーキング + 流動性提供する例を見ていきます。

以下はLidoを利用した場合の例になります。実際にはユーザが意識する必要がないように、1つのトランザクションにまとめられ抽象化されます。

  • ステップ1:ユーザーがETHをTempusに預ける(任意)

  • ステップ2:Tempusが、LidoにETHを預け、stETHを受け取る

  • ステップ3:Tempusが、プリンシパルとイールドという2つのトークンを発行する

  • ステップ4:Tempusは、この2つのトークンの一部を流動性提供者としてTempusAMM(後述)に預ける

※ステップ1が任意なのは、直接Lidoを利用してstETHを受け取ることも可能だからです。

図:Tempusでの流動性提供プロセス

 

2つの収入源

そして上記の結果、流動性提供者は プリンシパル or イールドのトークンに加えて、Tempus LPトークンを受け取ります。ここで TempusのLPトークンの保有者は、以下2つの収入源を得ることができます。

  1. 元となるプロトコルからの利回り(この場合はETHのステーク報酬)

  2. Tempus AMMからのスワップフィー

Tempus AMMのスワップフィーとは何かというと、将来のイールドの変動をヘッジしたり、イールドを取引したりするユーザが、AMM上で払う手数料になります。

 

流動性提供の柔軟性

流動性提供は、ETHなどの原資産トークンだけでなく、stETHなどのような合成トークンも預けることができるようにしています。

また引き出しについても柔軟で、USDCやcUSDCを選んで引き出しができ、かつ満期まで待つ必要はなく、いつでもプールから引き出すことができるようになります。

 

アンバサダー・プログラム

さて、プロジェクト概要が長くなりましたが、冒頭で書いたように先週アンバサダー・プログラムが公開され、誰でも応募することができるようになっています。毎週ミッションがDiscordチャンネルで発表され、コンテンツをつくったり、疑問やメッセージに答えたり、新しいアイデアを提案したり、様々な形で貢献することができるそうです。参加することのメリットは、以下のように記載されています。

 

メリット① NFT

合計11,111個の供給のNFTが発行され、毎週ミッションを達成したアンバサダーが、その週に割り当てられた分を受け取ることができます。このミッションは、メインネットのローンチまで続きます。NFTはマーケットプレイスで取引できるだけでなく、

  • コアチームが設定した価格でTempusトークンに交換できる

  • 保有するNFTのレア度に応じて、Tempusの流動性マイニングの報酬が増える

  • いい感じのプロフィール写真になる

という利点があるそうです。

 

メリット② VIPアクセス

DiscordのVIPチャンネルにアクセスでき、アンバサダーの意見や提案は、最優先事項として扱われます。そしてコアチームがTempusの最新情報を共有し、フィードバックを得ることができるそうです。

記事によれば、9月12日の週に最初のミッションが出されているそうなので、興味がある方は応募してみてはいかがでしょうか。

 

参考:Tempus AMMが、他のAMMと異なる点

AMMの特性については、少し細かくなりすぎるので、参考として載せておきます。

TempusのAMMは、Uniswap v2のようなシンプルな式のAMMではなく、時間によって変わる経済側面を考慮しています。

上で見てきたように、ユーザーは stETH (Lido の Staked ETH)などのトークンを預けることができますが、このとき満期を選んでコントラクトに預けます。そしてstETHは、プリンシパルとイールドという2つのトークンに分割されます。

イールドは、時間とともに価格が上がっていき、満期日の時点でイールドがすべて獲得された価格になります(ゼロクーポン債)。

プールの開始時にはイールドの価値は正確にはわかりませんが、時間の経過とともにプールに発生している利回りの正確な価値を確認することができ、満期日を迎える頃には価値がわかるようになります。

満期という時間的側面があるため、AMMは以下の2つの特性をもつ必要があります。

  • 満期から遠いときは、市場がプリンシパルとイールドの間の価格を動かすようにしたいので、Uniswap v2のように、x * y = k の式で計算されるように取引したい

  • 満期に近いときは、単純な x * y = k の式ではなく、プール内の残高の影響を受けにくく、実際に発生している利回りに近い形で取引を行いたい

そこでTempus AMMは、Balancer v2 の Stable pool を利用して、時間によって調整されるパラメータが含められています。

  • このパラメーターの値が小さい場合、つまり満期が遠いときには、Uniswap v2のように積が一定の式で取引され(x * y = k)、

  • このパラメーターの値が大きい場合、つまり満期が近いときには、和が一定の式に近づいて取引されます(x + y = k)。

つまり満期が近くなるにつれて(x * y = k)から(x + y = k)に変化していき、式に基づいて取引されるAMMになります。


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#183 Bspeak! 2021年6月21日号 $11M調達したGoldfinchの仕組み / Polkadotのステーキングデリバティブ

#182 Bspeak! 2021年6月14日号 DogeNFT / LPトークン担保のステーブルコインUND

#181 Bspeak! 2021年6月7日号 NFTドリブンのニュースレター / BTCカンファレンスの話題

#180 Bspeak! Gitcoinの寄付の仕組み / SpaceXに関する保険契約

#179 Bspeak! Eth2.0最初のアップグレード「Altair」/ 投資DAO「Komorebi Collective」

#178 Bspeak! 2021年5月17日号 Gelatoインタビュー/Uniswapグラントwave3

#177 Bspeak! 2021年5月10日号 Mirrorの新機能/ NFT鑑定 UpshotOne/ Uniswap v3 NFT

#176 Bspeak! 2021年5月3日号 Eth2.0マージ後のロードマップ/ Anomaのインターオペラビリティ

#175 Bspeak! 2021年4月26日号 プライバシーアプリが動くAleo / Chainlink 2.0

#174 Bspeak! 2021年4月19日号 Covalentの概要とトークンセール/ Uniswapの新グラントプログラム 等

#173 Bspeak! 2021年4月12日号 FEIで起こっていること/ Parachain Lease Offering (PLO)

#172 Bspeak! 2021年4月5日号 EPNSのAMA / Bakktアプリでできること

以降もSubstackページからご覧ください。

NFTの分割&売買プラットフォーム『SZNS』

#195 Bspeak! 2021年9月13日号

アメリカの規制と a16z のチーム強化

先週Coinbaseの創業者兼CEOのブライアン・アームストロングが、TwitterでSECに対する不満をツイートしました。

DeepLで翻訳したので、読んでみてください。

その後すぐ、ブログでも同様の内容が、Chief Legal Officer(法務のトップ)から投稿されています。

要約すると、

Coinbaseが「ステーブルコインを預けると利回りが得られるレンディング製品をだしたい」とSECに打診したところ、「このレンディング製品は証券に関連する」「ローンチしたら訴訟を起こす」という姿勢を示された、という内容になります。

そしてSECが明確なガイドラインを出してくれないため、Coinbaseがブログやツイートなどでロビイングしている、という構図になります。

 

最近米国では、上記の話だけでなく、インフラ法案など規制の話題が増えています。それに対応するように、Andreessen Horowitz (a16z) がチームを強化していて、CFTC(アメリカの政府機関)の元コミッショナーのBrian Quintenz氏をアドバイザリーとして採用したと発表しました

Brian氏は、4年間CFTCの中でもクリプトに強いコミッショナーとして活躍した人です。この期間にCFTCは、デリバティブ取引所で初めてBTCとETHの先物契約を承認しました。

他にも a16z は、規制関連の人材を多く採用し始めていて、

  • アンソニー・アルバネーゼ(ニューヨーク証券取引所の元COO)

  • トミカ・ティルマン(バイデン大統領のシニア・アドバイザーを務めた人物)

  • ビル・ヒンマン(元SECの法人金融トップ、ETHは証券ではないと演説した人物)

  • ブレント・マッキントッシュ(元財務省国際担当次官)

などを最近仲間に加えています。この動きについて、a16zのジェネラルパートナーのKatie Haunは、ブログで以下のように書いています;

クリプトは岐路に立たされています。この分野のイノベーションは急速に加速しており、信じられないような新しいプロジェクトが毎日のように立ち上がっています。ビジネス、金融、政府のあらゆる分野のリーダーたちが、インターネットの未来はクリプト技術によってもたらされるという当社の見解を認め始めています。

だからこそ、クリプトの規制が、国家的な議論の最前線に立っているのも不思議ではありません。インフラストラクチャー法案で見たように、クリプトコミュニティが規制当局や政策立案者と生産的な対話を行うことが、かつてないほど重要になっています。

a16zが多額の投資をしているクリプトに規制面で逆風が吹いていることを考えると、このような採用がもっとも有効なのだと思います。

これは、a16zのポートフォリオ企業としては、強いリーガルチームの力を借りることができることを意味しています。このように資金だけでないサポートができるというのが、a16zの強みになっています。

 

■ Last Week in Crypto

1.Fractionalized NFTs Get Funding Boost as SZNS Raises $4M From Framework, Dragonfly

SZNS(シーズンズと発音するそうです)が、Framework VenturesとDragonfly Capitalがリードで、$4Mを調達しました。

ユーザが、複数のNFTをまとめてインデックス化して、分割所有権を売り出すことができます。

NFTが成熟してくると、NFTを集めるキュレーターが増えてきます。キュレーターは、自分の集めたNFTをまとめて、SZNSでトークン化し、世界中のNFTコレクターに投資してもらうことができます。

sznsの仕組み

ユーザーは、インデックス化したい複数のNFTを、SZNSのコントラクトに預けるだけで、UCF(ユーザー・キュレーション・ファンド)というERC20トークンを作成することができるようになります。

そこで売出し条件を設定することができるようになります。

  • トークンのティッカー

  • トークンの総供給量

  • 売却されるトークンの割合

  • 1トークンあたりの販売価格

  • 販売期間

例えばアリスが複数NFTコレクションを分割化して売り出したい、またはキュレーターとして名を馳せたい、とします。

$aliceという名前を設定し、総供給量は10000 $aliceトークン、売り出されるトークンはそのうちの50%、1トークンあたりの価格は0.01ETH、販売期間は2週間、などと設定し、売り出すことができます。

また、$aliceを買って所有している個人やグループが、分割所有権ではなく、NFTそのものを所有したい場合は、バイアウトを提案することができます。

 

バイアウト

バイアウトは、価格を提示して全部の分割所有権を「買い取る」ことで、分割されたものではなく、NFTそのものを得られるプロセスです。

実際にやるには、以下の条件を満たす必要があります。

  • バイアウト提案者は、UCFトークンの20%以上を所有している必要があり

  • トークン保有者の85%以上の賛成が得られる必要があり

という条件です。

例えば、ボブが $alice を買い取るために、10ETHを提案したとします。すると$aliceトークンの保有者は、受け入れる or 拒否する について投票することができます。

受け入れられたら、この10ETHは$alice保有分に応じて分配されます(つまり$aliceの10%を持ってる人は、1ETHを得ます)。

拒否するには、$aliceトークン供給量の10%以上の投票が必要となりますが、これらのパラメータは、ネイティブトークンである $SZNSトークンのガバナンスで変更される可能性があります。

 

SZNSトークン

SZNSで作成されたUCF(分割所有権のトークン)は、$SZNSをリザーブとして持ちます。こうすることで、常に$SZNSと交換可能になります。またUCFが作成されるごとに手数料として1%が、SZNSのトレジャリーに溜まっていきます。

近々SZNSトークンの初期配布の詳細が発表される予定になっています。

 

2.Eden, priority transaction network for Ethereum, raises $17.4 million

Eden Networkが、$17.4Mを調達しました。EDENトークンのセールによる調達で、Multicoin Capitalがリードし、Jump Capital、Alameda Research、DeFiance Capital、Yearn創始者のAndre Cronje氏などが参加しています。

もともと Archer DAO というプロジェクトでしたが、つい先月リブランドし、Edenという名前になりました。

Edenとは何かを書く前に「MEV」について触れる必要があります。

 

MEVについて

パブリックであるトランザクションの内容をみて、処理されるトランザクションの順番を並び替え、得られる利益のことを MEV (Miner Extractable Value)と呼びます。最近では、MEV(Maximal Extractable Value : 最大抽出可能価値)などとも呼ばれ始めています。

例えば、設定されているガス価格を見て、それを上回るガス価格を設定した先回りするトランザクションを発行して利益をあげる「フロントランニング」も、MEVの一種といえます。

ユーザからすればMEVによって損することもあるため、これを保護するプロジェクトも多く出てきて、ここ1年ほどでよく取り上げられるトピックになりました。

とくに大手VCのParadigmはこの分野に積極的で、研究をしたりMEVを防ぐプロジェクトに投資をするなどしています。

 

Eden

このMEV問題から、ユーザを守るためのプロジェクトの1つがEdenです。

利用すると、トランザクションがEdenのプライベートネットワークを介して処理されるため、トランザクションの順番を入れ替えられないで済み、MEVやフロントランニングなどから保護されます(より良い価格で取引を行うことができます)。

ユーザ視点で、Edenを利用してメリットを得る方法は2つあります。

  • 1つ目の方法は、十分な量のEDENトークンをステークしたDEXを利用する方法

  • 2つ目の方法は、EDENトークンをステークし(最低100 EDEN)、MetaMaskの設定し、Eden RPCと直接つなぐ方法

です。

こうすることで、Edenのネットワークに接続してトランザクションを処理できますが、EDENブロック内では、EDENトークンのステーク量に応じて処理される順番が優先されます。

画像:Edenホワイトペーパー

Edenのホームページを見ると、Ethereumのハッシュレートの54.83%が、Edenのブロックで占めているそうです。つまり半分以上がEdenのブロックになりますが、これが本当かどうかパブリックに検証できないため、今ダッシュボードの開発に取り組んでいるそうです。

 

CowSwap

Edenとは別プロジェクトですが、MEV保護のDEXといえば、CowSwapも開発がすすんでいます。

Gnosisプロトコル v2 をベースに作られた実験プロジェクトで、様々なチェーン上の流動性ソースに対してバッチオークションで取引をマッチングする、DEXアグリゲーターとも言えます。

ユーザはCoW(Coincidence of Wants)という注文を出すことができます。これは、「欲しい物の偶然の一致」と訳すことができますが、2人のユーザがそれぞれ相手の欲しい資産をもってるときに、外部のマーケットメーカーや流動性提供者を介さずに、2人の間で直接取引が決済されます。

他のCowSwapユーザとの間で直接決済できない余剰の注文量は、AMM(今はUniswap、今後順次追加予定)に送られて交換されます。

バッチオークションを利用し、出された注文は一時保留されて一定間隔ごとに決済されるため、一つのバッチ内でのトランザクションの順番を決める必要がなく、マイナーやフロントランナーが操作する余地がない → MEV対策になっていると言えます。

 

3.Liquid staking protocol Lido now supports Solana's SOL token

Ethereum 2.0とTerraのステーキングをサポートしている Lido が、Solanaに対応しました。これでLidoのユーザーは、SOLをステークして、その見返りとしてstSOLを受け取ることができるようになりました。

通常トークンをステークするとロックされるため、他の活動に使用できません。そこでLidoは、stSOL、stETH、stLUNAなどの合成トークンをつくり、DeFiで利用できるようにすることで、さらなる利回りを得れるようにしています。(参照:Bspeak! 2020年10月19日号

stSOLの場合は、Serum、Raydium、Saber Labs、Phantom、SolFlareなどが対応するそうです。

 

今後

Lidoは現在 ETH2.0のステーキングでも人気があり、Dune Analyticsをみると、同様のサービスではLidoが1番利用されていることがわかります。

また最近では、Coinbase VenturesやParadigmなどの著名な支援者から投資をうけていて、$75Mドルを調達しています。

今後Lidoは、PolkadotとPolygonのサポートもしていく予定になっています。

 

4.SubQuery, indexing protocol for Polkadot ecosystem, raises $9 million

PolkadotとKusamaのエコシステムにおけるインデックスのプロトコルであるSubQueryが、$9Mドルを調達しました。

以前の調達は、TheLAOやDeFi Allianceなどが参加していますが、今回は DCG(Digital Currency Group)やNGC Venturesが参加し、自分もこのラウンドに参加しています。

SubQueryは、The Graph と似たようなプロジェクトです。今は集権型のサービス提供をしていますが、来年の初めあたりにはネットワーク分散化とトークン発行を予定しています。またSolanaやTerraなどの別のL1もサポート予定になっています。

The Graph はすでに確固たるポジションを築いていて、Polkadotにも拡張する発表をしているため、競合となります。すでにPolkadotエコシステムで利用されていて、今後もPolkadot/Kusamaによりそった開発を進めていくというのが差別化になるかと思います。

 

5.Cross-Chain Protocol DeBridge Gets $5.5M in Seed Funding Round Led by ParaFi Capital

クロスチェーンのプロトコル deBridge は、ParaFi Capitalがリードで$5.5Mドルを調達しました。

このラウンドには、Animoca Brands、Huobi Ventures、Lemniscap、Crypto.com Capital、MGNR、IOSG、Fundamental Labs、bitScaleなどの投資家が参加しています。

deBridgeは、今年の春のChainlinkのハッカソンで生まれて、優勝したプロジェクトです。メインネットのローンチは、今年の後半を予定していて、Ethereum、Binance Smart Chain、HECO、Polygon、Arbitrumをサポートする予定です。まずはプロジェクトやユーザーが、クロスチェーンのスワップやブリッジングを実行できるようになります。

このブリッジの領域も、取り組むプロジェクト数が増えてきました。AxelarLiFi などは注目しておくといいと思います。

 

6.Solana-Based Game Raises $4.1M to Teach You How to DeFi

DeFiのコンセプトをゲーム化することを目的とした「DeFi Land」が、$4.1Mドルを調達しました。Animoca Brands、Alameda Research、Jump Capital、NGC Ventures、Solana Foundation、Gate などが参加しています。

DeFi Landは、Solana上のゲームで、今年後半にリリースされる予定です。DeFiの要素をもつゲームとして、クリプト外の人たちにリーチすることを目指してゲームを開発しているそうです。ゲーム内の、木や建物などのモノを表すNFTが登場する予定になっています。

 

7.OpenSea bug destroys $100,000 worth of NFTs, including historical ENS name

OpenSeaのバグで、42個のNFTが誤ってバーンされたという件です。

ENSの開発者ニック・ジョンソン氏が、Opensea上の転送機能を使って、ENSのNFTを送信したところ、誰も管理していないアドレスに送られてしまい、もう二度と利用できなくなってしまったそうです。

ENS名と紐付いているアドレスに関してはまだ変更することができるそうですが、ENSそのものは、誰も秘密鍵をもっていないアドレスが所有しているため、動かすことはできません。

その後、同様の被害がほかにも報告され、影響をうけた32個のトランザクション(42個のNFT)がリストにまとめられています。

それぞれのNFTのフロア価格(市場で入手可能な最低価格)を合計すると$100,000ドルになるそうです。現在はOpenSeaはバグを修正しているそうですが、ユーザ視点からすると、Openseaに預けたわけでもなく、防げた事例でもないため、運が悪かったとしか言えません。

 

8.Mastercard acquires Cipher Trace to boost crypto security and compliance

Mastercardは、自社のサイバーセキュリティツールを強化し、クリプト規制ガイドラインへの対応を強化するために、ブロックチェーン分析会社のCipherTraceを買収すると発表しました。買収額は非公開です。

CipherTraceは、クリプト領域のデータ収集に加えて、動向に関するレポートを毎年発行しており、DEX用のコンプライアンスツールなども構築しています。

最近ではVisaやMastercardが大きなニュースを出すのが当たり前になってきました。今後も大手企業によるクリプト企業買収は増えていきそうです。

 

ちなみにこの分野はChainalysisが圧倒的に強く、アメリカの連邦政府との契約・支払いを見ると明らかです。


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☕ バックナンバー:

#194 Bspeak! 2021年9月6日号 Lootの熱狂と起きていること

#193 Bspeak! 2021年8月30日号 音楽投資プラットフォーム『Royal』とは

#192 Bspeak! 2021年8月23日号 音楽NFTのプロジェクト『Catalog』

#191 Bspeak! 2021年8月16日号 Polygonによるトークンの合併

#190 Bspeak! 2021年8月9日号 NFTに共同入札ができる『PartyBid』とは

#189 Bspeak! 2021年8月2日号 NFTにサインをいれる『AutographNFT』

#188 Bspeak! 2021年7月26日号 公共財にエグジットを与えるOptimismの実験

#187 Bspeak! 2021年7月19日号 Superfluidがお金の流れの性質を変える

#186 Bspeak! 2021年7月12日号『Aave Pro』のねらい / 用途ごとにトークンを分割する手法

#185 Bspeak! 2021年7月5日号『Compound Treasury』のねらい

#184 Bspeak! 2021年6月28日号 Ethereum Eagle Projectとは何か?

#183 Bspeak! 2021年6月21日号 $11M調達したGoldfinchの仕組み / Polkadotのステーキングデリバティブ

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#172 Bspeak! 2021年4月5日号 EPNSのAMA / Bakktアプリでできること

以降もSubstackページからご覧ください。

Lootの熱狂と起きていること

#194 Bspeak! 2021年9月6日号

Lootの熱狂

英語圏での話題は Loot で持ちきりでした。何が起きているかを書いていきます。

まず Loot の作った人 Dom について触れておきます。

Dom Hofmann は、アメリカの起業家プログラマーで、ショート動画メディアVineの創業者として有名な人です。最近では、Blitmapという「IPFSなどを利用せず、Ethereumチェーン上で完全に処理するNFT」のプロジェクトを進めています。その Dom が実験的に、Loot というNFTプロジェクトを先週ローンチさせました。

 

Loot について

Lootは、8つのアイテム(文字)をオンチェーンで保持したNFTです。

そもそもLootという英単語は「戦利品」という意味があり、冒険者をテーマにした以下のアイテムを持つNFTになっています。

  • 武器

  • 胸部装甲

  • ヘッドアーマー

  • 腰の防具

  • フットアーマー

  • ハンドアーマー

  • 首飾り

  • 指輪

そしてアイテムの名前が、以下の写真ようにSVGとして画像に出力されます。

それぞれのレア度はランダムに決定されます。どれがレアかを見たいか人のために、Paradigmの人がまとめて公開しています

このLootのNFTは全部で8,000個あり、誰でも無料で発行することができたため、”フェアミント”とも言われてます。今はすでにすべてのNFTが発行されています(後述しますが、その後 more loot という NFTが新たに発行できるようになりました)。

LootのNFTはオンチェーンに情報を格納しているため、拡張や派生したプロジェクトを作りやすくなっていて、すぐに多くのオープンソース開発者が熱狂し、Lootをもとにゲームなど好き好きにものを作り始めています。

明らかに強い広がり方をしていたので、以下のツイートにまとめていきましたが、今ではまとめきれないほど広がっています。

ガバナンストークン $AGLD

中でも面白いのは、ガバナンストークンの動きです。Lootのローンチから2日後、Syndicateの創業者 Will が、Lootホルダーが発行できるDAO用のガバナンストークンを(コミュニティとして)作りました。

Loot のNFTを1つもっていると、10,000個の$AGLD(アドベンチャー・ゴールド)を受け取ることができるというものです。これがすぐに価値がつきました。

VCがいるわけでもなく、コアチームに割当てられた分があるわけでもなく、いわゆるフェアローンチであったため、コミュニティの熱気だけで価格・取引高があがっていき、ローンチから2日間も経たずに、OkEXやFTXが上場させるという結果になりました。まるで Yearnの YFIトークンを思い出させるローンチです。そして 10,000 $AGLD の価値は、数日で$50,000 (約500万円)ほどになっています。

ちなみにWillとはSyndicateで関わりがあったので、別のチャットルームで会話したのですが、

「面白そうだと思って、ベンド空港で5時間で$AGLDを書いた」

「今は広がりすぎて手に負えない、(コミュニティにより)勝手に進んでいく😂 」

と言っていました。

 

コンポーザブルの例

すでに多くのプロジェクトが立ち上がっています。例えば、

  • Lootmart
    Lootのアイテムを、個別の ERC1155 のアイテムにバラすことができ、交換ができる

  • Reams
    LootのIDを元に、仮想世界の領域(土地)が自動で生成されるもので、ホルダーが発行できる

  • Abstract Loot
    Loot のメタデータを元に生成されるアニメーション・アートで、ホルダーが発行することができる

など挙げればきりがありません。

このように拡張性があり、Lootを持っていると後から特典がつくような形になるため、LootのNFT自体も高値で取引されるようになり、フロア価格(最低価格)は 15 ETH ほどになっています。

 

Lootインスパイア

Lootにヒントを得たものがすぐにでてきました。

例えばMirrorが、1人1個だけフェアローンチNFTを作れるようにするための手法を公開しました。Mirrorのレースに参加したことがあれば(アカウント認証をしたことがあれば)、その情報を使い、文字列をオンチェーンに保持したNFTを発行できる、という仕組みです。

この文字列を、Mirror上でのペンネームにしてもいいし、キャラクターのアイデンティティとしてもいいし、気に入らなければ交換してもいいし、色々と案が出されています。

さらに、xLoot(Extension Loots)のようなコンセプトをマネたものがいくつも出てきています。

そのうち怪しいものもでてくると思いますが、注目すべきは、これがたった数日で、自発的に、かつ偶然に立ち上がっている点で、すでにエコシステムになっています。

 

more loot (mLoot)

このニュースレター配信の前日ですが、Lootを8000個だけでなく、さらに広げるために、1316005個まで more loot (mLoot)というNFTを作れるようになりました。この上限はEthereumのブロック数が10増えるごとに増していく動的な供給量となっています。

1-8000までのオリジナルLootを優先する動きはあまりなく、more loot(mLoot)をもっている人が$AGLDと同じように発行できる$ASLV(アドベンチャー・シルバー)を作ろうという提案もされていて、どんどん状況が変わってきています。

Twitter avatar for @dhofdom @dhof
i like synthetic loot better, but just for optionality more loot
etherscan.io/address/0x1dfe… mint with bag 8001+ dynamic supply increases at 1/10th of ethereum's block rate ~250k per year current cap ~1,316,005 no fee, just gas

 

EtherscanでのNFT発行について

Lootや、上記で書いてきたような派生NFTは、発行するwebページが用意されていません。そこで直接コントラクトを利用する必要がありますが、Etherscanからコントラクトに直接トランザクションを作ってNFTを発行する方法がすっかり主流となりました。

どうやってやるのかを聞かれたので、more loot を例に流れを以下に書きます。

  1. Etherscanでコントラクトのページを開きます。more loot の場合は、上のツイートにリンクがあります。

  2. 「Contract」のタブをクリック

  3. 「Write Contract」のタブをクリック

  4. 「Connect to Web3」をクリックしてウォレットを接続

  5.  「Claim」を選んで、tokenIdに数字を入力し、「Write」をクリックし、txを発行する(more loot の場合は、8001 - 1316005までの数字)

  6. 高すぎるガス代が表示された場合は、すでにそのtokenIdは使われて発行されている

となります。

怪しいものも出てくると思いますし、あくまで流れを書いたもので、アドバイスするものではありません。特に責任はとれないことをご了承ください🙏

 

■ Last Week in Crypto

1.Parcel raises $2.5M to build treasury management protocol for DAOs

DAOのためのトレジャリー管理のプロトコルを開発しているParcelが、$2.5Mを調達しました。Dragonfly Capitalがリードし、Scalar Capital、A Capital、Compound、Consensysなどが参加しています。またエクイティによる調達になっています。

DAOやオープンソースのプロジェクトが、Parcelを使って決済や財務管理を自動化できるようにすることを目指しています。現在はSynthetix、Compound、Aave、FWBなどDAOが、Parcelを利用しています。

具体的な機能としては、給与計算、助成金の払い出し、エアドロップの実行を支援するツールなどがあります。(まだスケーリングできないので大きな金額の少数のトランザクションに限定しています)。また長期的には、Parcelはネットワークを分散化し、独自のDAOとトークンを立ち上げる予定になっています。

Parcel以外にも、DAO向けのサービスやツールは今後もどんどん増えていくと予想できます。

 

2.UXD Raises $3M to Bring Algorithmic Stablecoins to Solana

UXDプロトコルが、Multicoin Capitalをリードに$3Mドルを調達しました。Alameda Research、Defiance Capital、CMS Holdingsなどが参加しています。UXDは稲見建人さんという方が創業者となっています。

Solana上のアルゴリズム型ステーブルコインで、デルタニュートラルのポジションによって価格安定させます。

デルタニュートラルのポジションと書くと難しくみえますが、考え方はシンプルです。

 

仕組み

例えば、100ドル分のステーブルコインを作りたい場合、以下のような流れになります。

  1. ユーザーが100ドル分のBTCを、UXDプロトコルのコントラクトに預ける

  2. UXDプロトコルが、100ドル分のステーブルコイン(100 UXD)を発行する

  3. UXDプロトコルが、預かったBTCをデリバティブのDEXに転送し、100ドル分のショートポジションを取る(無期限先物で、デルタニュートラルのポジションを作ってヘッジする)

これでBTC価格が下がっても上がっても、それをヘッジするポジションを持つことによって相殺されるため、損益は0を保つ、ということになります。

ステーブルコインを戻す際は、100 UXD を UXD Protocol のコントラクト(Vault)に送ることで100ドル相当のBTCを取り戻すことができます。

  1. コントラクトにUXDを送る

  2. デリバティブのDEX上で持っていたデルタニュートラルポジションが解消される

  3. UXDプロトコルがUXDをバーンして、同額のBTCがアンロックされる

となります。

デリバティブのDEXと書いている部分は、SolanaのDEXであるMango Marketsを利用しているそうです。Solanaのように、オンチェーンで動くデリバティブ取引所が捌けるような環境だからこそできる設計だと思います。

今後は、10 - 11月頃にガバナンストークンセールを予定しているそうです。

 

3.DeFi Analytics Community UniWhales Raises $2.2M for DAO Transition

投資コミュニティのUniWhalesは、DAOへ移行するために、$2.2Mを調達しました。Signum Capitalや、Polygonの Sandeepなどが参加しています。

このプロジェクトは当初、Uniswapでの大口の取引を知らせるためのTelegramのアラートチャンネルとして始まっています。

それが人気になり、トークンを使ったクローズドなサービスを開始し、エンジニアや投資家が集まるDeFiコミュニティとなりました。いま会員になるには、5,000個のUniWhalesトークンをもっている必要があり、約3,700ドルが必要になります。

 

Drip

そして今回調達をして開発する一つは、Polygon上でSuperFluidを使ったオンチェーンのアフィリエイト・マーケットプレイス「Drip」です。

アフィリエイトリンクを生成するとNFTが生成され、SuperFluidを使ってアフィリエイトにお金を流すようにしています。

 

4.Ethereum scaling solution Arbitrum launches mainnet, raises $120 million

Arbitrumの開発元であるOffchain Labsは、Arbitrum Oneという名前のメインネットを立ち上げました。また、シリーズBで120Mドルを調達したことも発表しました。

Polychain Capital、Ribbit Capital、Pantera Capital、Alameda Researchなどが参加していて、エクイティによる調達になっています。

今までは開発者のみがテストすることができましたが、今はユーザーがアプリを利用できるようになっています。

 

収益モデル

いろいろと読んでいると、現在の収益モデルは、Arbitrumにルーティングされるトランザクション料金になっていて、トークン化のつもりはないようです。しかし最終的な目標は、コミュニティが意思決定していく分散化システムであり、トークンを発行することも視野にあったようにも読み取れます。

今後どうなるかは分かりませんが、いずれにしても管理者権限を徐々に分散させて運営していく計画になっています。

 

5.Syndicate Raises $20M Series A to Scale Community-Driven Invest..

縁があって前に投資家として迎え入れて頂いたSyndicateが、a16zがリードのシリーズAで$20Mを調達しました。Coinbase Venturesや、スヌープ・ドッグなど、150以上の投資家が参加しています。

SyndicateはDAOのためのインフラ(プロトコル、ツール、UI、法的枠組み等)+ ソーシャル層を開発していて、いくつかのDAOが利用しています。

DAOやトークンが可能にするのは、一見奇妙に見えるインセンティブ設計やコーディネーションの調整です。世界中のどこからでも(オンラインで)コミュニティが資本を集めて、管理・分配をコードで管理できるようになります。

インターネットネイティブなお金やDAOの登場で、投資におけるVCやコミュニティの役割も変わっていくだろうと思います。

日本からのプライベート投資が身近になるように今後も支援していきますし、Syndicateを利用する詳細が決まったら、このニュースレターでアナウンスするつもりです。

 

6.Igniting the team and community to build the standard communication protocol for web3 together

XMTPが、a16z などから $20 MドルのシリーズAを調達したことを発表しました。

XMTPは、ウォレット間の通信プロトコルになります。ユースケースとしては、

  • 認証されたウォレットやコントラクトからの認証メッセージができる

  • プロトコルやDappsなどで問題が発生したときに、ウォレットに直接メッセージを送ることができる

  • インセンティブを使って、スパムや迷惑メッセージを防ぐ設計ができる

などですが、EPNSと競合することになるかもしれません。EPNSにしてもXMTPにしても、メッセージのプロトコルは利便性を上げる上で大切な要素になると思います。

 

7.Avalanche-based DeFi protocol Trader Joe raises $5 million in token sale

Avalanche上のDeFiプロトコル Trader Joe が、トークンセールで$5Mドルを調達しました。速い開発を優先して、開発チームは匿名でやってるプロジェクトだそうです。

DeFiance Capital、GBV Capital、Mechanism Capital、Three Arrows Capital、Delphi Digitalなどが参加しています。

Avalancheに投資しているVCたちや関係者が、利用を増やすために積極的に投資して盛り上げたいというのが伝わってきます。他のL1でも同じ構造になっていて、例えばMulticoinやAlamedaなどは、Solana上のプロジェクトに積極投資していることが分かります。

 

8.Institutional NFT Interest Heats Up as Three Arrows Capital Launches ‘Starry Night’ Fund

最近有名になっているVCの Three Arrows Capital は、NFT専用ファンド「Starry Night Capital」をローンチしたことを発表しました。

NFTコレクターを名乗るVincent Van Dough氏がこのファンドを発表しています。

アートやコレクターグッズへの投資に加えて、「NFT教育ポータル」を立ち上げ、新しいアーティストのプロモーションを実施して、年末までにNFTの物理的なギャラリースペースを開く予定になっています。

この発表の前から、 Three Arrows Capital は、CryptoPunksなどのNFTを集めてると言われていましたが、今回で正式に発表したことになります。

さらにStarry Nightのローンチ直後、Nansenのデータによると、Alameda Researchに関連するアドレスが、Ringer、Fidenza、Subscapeを含むArt Blocks Curated NFTのトリオを合計614ETH(約 $ 2M)で取得していたそうです。


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☕ バックナンバー:

#193 Bspeak! 2021年8月30日号 音楽投資プラットフォーム『Royal』とは

#192 Bspeak! 2021年8月23日号 音楽NFTのプロジェクト『Catalog』

#191 Bspeak! 2021年8月16日号 Polygonによるトークンの合併

#190 Bspeak! 2021年8月9日号 NFTに共同入札ができる『PartyBid』とは

#189 Bspeak! 2021年8月2日号 NFTにサインをいれる『AutographNFT』

#188 Bspeak! 2021年7月26日号 公共財にエグジットを与えるOptimismの実験

#187 Bspeak! 2021年7月19日号 Superfluidがお金の流れの性質を変える

#186 Bspeak! 2021年7月12日号『Aave Pro』のねらい / 用途ごとにトークンを分割する手法

#185 Bspeak! 2021年7月5日号『Compound Treasury』のねらい

#184 Bspeak! 2021年6月28日号 Ethereum Eagle Projectとは何か?

#183 Bspeak! 2021年6月21日号 $11M調達したGoldfinchの仕組み / Polkadotのステーキングデリバティブ

#182 Bspeak! 2021年6月14日号 DogeNFT / LPトークン担保のステーブルコインUND

#181 Bspeak! 2021年6月7日号 NFTドリブンのニュースレター / BTCカンファレンスの話題

#180 Bspeak! Gitcoinの寄付の仕組み / SpaceXに関する保険契約

#179 Bspeak! Eth2.0最初のアップグレード「Altair」/ 投資DAO「Komorebi Collective」

#178 Bspeak! 2021年5月17日号 Gelatoインタビュー/Uniswapグラントwave3

#177 Bspeak! 2021年5月10日号 Mirrorの新機能/ NFT鑑定 UpshotOne/ Uniswap v3 NFT

#176 Bspeak! 2021年5月3日号 Eth2.0マージ後のロードマップ/ Anomaのインターオペラビリティ

#175 Bspeak! 2021年4月26日号 プライバシーアプリが動くAleo / Chainlink 2.0

#174 Bspeak! 2021年4月19日号 Covalentの概要とトークンセール/ Uniswapの新グラントプログラム 等

#173 Bspeak! 2021年4月12日号 FEIで起こっていること/ Parachain Lease Offering (PLO)

#172 Bspeak! 2021年4月5日号 EPNSのAMA / Bakktアプリでできること

以降もSubstackページからご覧ください。

音楽投資プラットフォーム『Royal』とは

#193 Bspeak! 2021年8月30日号

今週のコメント

このニュースレターでは、たまに Last week in crypto の前に、別に何かトピックを取り上げることがありますが、そのような「今週のコメント」的なものを一言でもなるべく書いていこうと思っています。今週分は、個人的に健康上アクシデントがあり、あまり時間がとれなかったため、来週以降になります。

 

■ Last Week in Crypto

1.3LAU Raises $16M to Tokenize Music Royalties for Artists and Fans

3LAUという米国で有名なDJが、「Royal」という音楽投資プラットフォームを発表しました。Paradigm と ピーター・ティールのFounders Fundが、それぞれ$7Mドルを投資し、共同創業者のJDロスが自身のベンチャーキャピタルファンドであるAtomicから$1Mドルを出資し、残りの$1Mは少数のエンジェル投資家が出資しています。

Royalでは、楽曲の著作権をトークン化し、誰もが購入・取引できるようにします。最終的には音楽ファンが楽曲使用料の一部を得ることができ、従来のレコード契約を覆すことになるかもしれません。

 

プロジェクト内容

Royalが開発するリミテッド・デジタル・アセット(LDA)というNFTを利用します。

これは曲の原盤権をトークン化したもので、ホルダーは、コンサートチケットやバックステージパス、グッズなどの特典を得ることができます。

またホルダーは自分の好きな曲やアルバムに投資するだけでなく、その権利を所有できるようになります。つまりアーティストの音楽が人気になったときに、ファンはアーティストと一緒にロイヤリティを得ることができるようになります。

 

ロイヤリティの仕組み

アーティストは、LDAを保有するファンのために、自分のロイヤリティシェアをどれだけ確保するか、また特定の楽曲に対していくつの「公式版」を作成するかを発行時に決定します。

例えば、ロイヤリティの50%をアーティストがとる設定にして、100個の公式版が作られた曲の場合は、NFTの所有者が残りの50%を得ることができます。100個発行なので、それぞれの所有者は、その曲が生み出すロイヤルティの0.5%を受け取ることができることになります。

どのような収入源を確保するかはアーティスト次第で、ストリーミングに限定されるかもしれませんが、アーティストにケースバイケースのビジネスで決定する柔軟性を与えたいそうです。

こういったことが実現すると、クリエイターは仲介者やレーベルを介さずに、ファンに直接アプローチすることができますし、逆にファンは自分の好きなクリエイターに投資することができます。

 

今後

今後6ヶ月間、アクセスを限定したベータ版のプラットフォームを徐々に展開し、今後8ヶ月から1年の間にオープンに公開することを目指しています。短期的には通常のNFT販売の10%以下の手数料をアーティストに請求し、最終的にはコミュニティ運営のプロジェクトにしたいそうです。そうなると独自トークン発行の可能性もあるのだと思います。

 

2.Open Sourcing Our Token Delegate Program

a16z は、DeFiのガバナンスにおける委任の手続きを公開しました。

「Open Sourcing our Token Delegate Program(トークン委任プログラムのオープンソース化)」という投稿で、a16zがその膨大な議決権を委任する個人や団体をどのように選択するかが説明されています。

 

公開の理由

a16zは、多くのガバナンス・トークンをもっているため、透明性への取り組みといえます。またガバナンスを考えている開発者、委任を検討しているトークン保有者、委任者になることを検討している個人やチームなどに役立たせるための公開で、フィードバックも受け付けているようです。

 

ガバナンストークンの委任者を決める方法

ガバナンストークンの委任者を決める基準として、詳細はGithubのページにまとめられていますが、以下のような各項目について評価して点数をつけていく方針になっています。

例えば、「専門知識」の項目では、「その組織(人)の経歴と、それがどのように参加する資格があると判断するか?」をみていて、

 

(+2点) ガバナンス、スマートコントラクト開発、コード監査、財務リスクモデリング、DeFiプロトコルなどに直接関連する経歴を持っていて、理想的。

(+1点) ソフトウェア、クリプト、金融など間接的に関連しているバックグラウンドを持っていて、一般的に適格。

(+0点) プロトコルの中核となる目標や課題とは関係のないバックグラウンド。

 

という風にスコアづけされます。

そして、現在はCompoundとUniswapのトークンは以下の組織に委任して、影響力を分散させていることを公開しています。

その他にも記事では、トークン委任する上で経験上ベストな方法や、法的な仕組みとテンプレート文書も公開されています。

 

プロトコルチーム

また今後a16zによるDAOへの投票と委任は、a16zのパートナーであるジェフ・アミコが率いる4人の新しいチームによって管理されるそうです。元0x社のエンジニアであるアレックス・クローガーも先週、このチームに参加することを発表しています。

このプロトコルチームは、a16zの投票権の半分以上を受け取る事業体を選んだり、残ったトークンの投票方法も検討していくそうです。

 

3.Bright Moments DAO, Union Square Ventures

大手VCのUnion Square Ventures(USV)は、Bright Moments DAOに投資をしたことを発表しました。500 ETH(約$1.5Mドル)を投資し、100万のBRTトークンをうけとっています。

さらに面白いことに、USVがDAOに投資するのはこれで3回目で、残りの2回については今後数週間のうちに紹介するそうです。また今後も投資を続けていく予定と明言しています。

VCがDAOに投資をするという今後の流れを表す上でも、象徴的な出来事と思います。少数の知り合いで始めたプロジェクトが、まずはNFTなどでコミュニティから少し資金を集めて活動し、規模を大きくするためにVCから調達する、ということが増えると思います。もしくはすでに現在進行系で進んでいて、向こう1,2ヶ月でこのような発表が増えると予想しています。

実際の投資については、トークン取引以外の書類はなく実施され、Bright Moments側はこのディールについて投票を行い、満場一致で承認されたそうです。

 

Bright Momentsとは

Bright Momentsは、現実世界で、NFTのアートギャラリーを開催するプロジェクトです。

まずは、カリフォルニアのベニスビーチで、NFTのアーティストが新作を展示し、コレクターがそれをリアルタイムで購入するという、ポップアップギャラリーとしてスタートしました。

その後、ベニスビーチのイベントにきた人だけが1日10人限定で発行できるNFTシリーズCryptoVenetiansを作成し、合計で1000枚のNFTを発行しています。クリプトを利用したことのない人がほとんどだったそうです。

ちなみにイベントの様子は以下のようになっています。

これと同様のことを、秋にはニューヨークで予定をしていて、そのあとに世界の8都市をまわり、合計で10,000個のNFTを発行することを予定しています。

投資したUSVが、(ガバナンスとNFTの作成に利用できる)BRTトークンを保有してどのようにリターンを生み出すつもりなのか分かりませんが、活発的なコミュニティがあれば今後も収益化につながる色々なプロダクトを出していけるという考えなのだと思います。

今回のアートギャラリーについては、「クリプトを触ったことのない新しい人々に、自然に利用させるモデルになっている」との評価のようです。

 

4.Mark Cuban-backed startup that fuses AI with NFTs raises $16 million

NFTとAIを組み合わせたAlethea AIは、制限付きトークンセールで、VCから$16Mドルを調達したことを発表しました。投資家として、Multicoin、Alameda、Dapper Labsなどが参加しています。

クリエイターは、AletheaのAIをNFTに組み込むことで、リアルタイムのインタラクションを可能にしたりすることができます。例えば、AIを利用したCryptoPunksは、他の人とラップバトルをすることができるそうです。

Twitterに投稿された動画では、NFT42の創業者であるJimmyが、「パンドラ」というNFTとリアルタイムで会話しています。

またAletheaは、AIを搭載したNFTを「インテリジェントNFT」=「iNFT」と呼び、6月に$478,000ドル以上で販売しています

 

5.NFTs mark a new chapter for digital commerce

クレジットカード大手のVisaが、CryptoPunksのNFTを約1500万円で購入したことを発表したことで話題になりました。

購入した理由は、「NFTやコミュニティついて学びたかった」とホームページに記載されています。
また

  • NFTは、小売、ソーシャルメディア、エンターテイメント、コマースの将来において重要な役割を果たすと考えている

  • Visaの中心的な役割として、消費者がNFTを購入し、加盟店が従来の商品や電子商取引と同じように簡単にNFTを受け入れることができるようにしたい

などと述べられています。

 

ちなみにVisaはカストディアンである Anchorage と協力して、法定通貨で購入したそうです。そして Anchorageが VisaのためにNFTを保管しています。

このVisaのニュースをうけて、CryptoPunksの価格は急上昇し、NFT市場がさらに熱狂的になっています。またVisaにインスパイアされてか、ビールブランド大手のバドワイザーも、NFTアーティストのTom Sachsがデザインしたロケット船を8ETHで購入し、Twitterのプロフィール画像にし、Beer.ethのドメイン名も30ETH(約95,000ドル)で購入しています。

 

6.Paradigm leads $8 million Series A into DeFi lending company Euler

Euler というDeFiレンディングのプロトコルが、Paradigmが主導のシリーズAで$8Mドルを調達しました。Lemniscapや、Anthony Sassano氏、Synthetixの創業者Kain Warwick氏、ParadigmリサーチャーのHasuなども参加しています。

Eulerは昨年12月にシードで $ 0.8Mドルを調達し、株式の10%と交換していましたが、今回はトークンによる調達なのかは明らかになっていません。

 

Eulerについて

Eulerは、昨年9月にあったEncodeのハッカソンで創業者が優勝し、その後Encode Clubのインキュベートに参加したプロジェクトです。

AaveやCompoundのような貸し借りを実現するプロトコルですが、それらとの違いは、Eulerでは誰もが独自のレンディング市場を作成できるようになります。つまりUniswapで交換ペアを誰でも作れるのと同じように、Euler上で貸し借りできるトークンを誰でも追加できるということになります。

ホワイトペーパーによると、Uniswap v3でWETHペアを持つトークンについては、誰でもすぐにEulerのレンディングマーケットとして追加することができるようです。

幅広い資産を取り扱うという戦略は、Rari Capitalの『Fuse』も同じようなモチベーションをもっていますが、異なるアプローチをとっているといえます。

また清算の際のフロントランニングを防ぐことも強みとしているそうです。確かにParadigmは最近、MEV自体やMEVを防ぐような研究にかなり力をいれているので、その点で助言したり、一緒に研究・開発しているのだと思います。

 

ローンチ

セキュリティ監査を経て、年内に本稼働する予定です。ガバナンストークンであるEULが、ローンチの1日目からプロトコル上の貸し手と借り手に配布される予定になっています。

 

7.Solana's Apricot Finance Raises $4M in 'Party' Funding Round

Solana上のレンディングプロトコル Apricot Finance は、Delphi Ventures、Lemniscapなどから$4Mドルを調達しました。

Apricotは、主力のサービスとして、クロスマージンのレバレッジド・イールドファーミングと自動化されたセルフデレバレッジを提供することを目指しています。

テストネットのローンチは来週、メインネットのローンチは9月に予定されています。

 

8.1inch Network Aiming for $70M Venture Round at $2.25B Valuation

1inch Networkが、シリーズBラウンドのトークンセールで、$22 billionドルの評価額で、$70Mドルの調達を目指しているとの報道です。

まだ決まっていませんが、1INCHトークンを $1.50ドル & ロックアップ期間付きで、プライベートに販売する予定だそうです。この分はトレジャリーから拠出されます。

調達は、2021年末までにクローズすることを目指していて、さらに2つのプロトコルをリリースすることを目指しているそうです。

 

9.Jack Dorsey says plan for 'TBD' bitcoin project is to build a decentralized exchange

TwitterとSquareのCEOであるジャック・ドーシーは、ビットコインに特化したオープンソースの金融サービス用プラットフォームの開発に注力するとしていましたが、今回「分散型取引所をつくる」という目標が明かされました。

開発担当者は、

「現在、ビットコインを入手するには、CashAppやCoinbaseのような中央管理型のサービスでフィアットを交換するのが一般的です。これらのビットコインへのオン/オフランプには多くの問題があり、世界中に均等に分散されているわけではありません」

とコメントしていて、法定通貨とビットコインの取引を分散的に、ノンカストディアル(どこかに預ける必要なし)に実現したいということのようです。

このプラットフォームはすべて公開で開発され、オープンソース、オープンプロトコルで、どんなウォレットでも利用できるようになる予定になっています。

 

10.A16Z-backed content platform Substack begins accepting bitcoin payments

このニュースレターを配信するのに利用しているSubstackが、有料ニュースレターの支払いオプションとしてビットコインを統合しました。

ライトニングネットワークも使用していて、ビットコイン決済プロセッサーであるOpenNode社と提携して実現しています。

現在、クリプト関係の一部のニュースレターにのみ提供されていて、今後より広げていくそうです。

初期からSubstackの利用している立場から感想をいうと、Substackは「個人のジャーナリストがマネタイズできるようにする」というビジョンがあり、クリプトに思想が近い部分があります。機能もかゆいところに手が届きますし、メーリングリストの管理も企業に頼らず個人で管理することができるため、プラットフォームリスクも少なく、 "Web2.5"くらいのイメージです。

 

11.Ethereum Name Service now lets you use most domain names

ENSが従来のドメイン名のサポートを追加し、○○.ethだけでなく、○○.comのようなアドレスにもETHを送金できるようになりました。今回のサービスでは、.com、.org、.ioなどほとんどのDNS名をサポートしています。DNSのTXTレコードにアドレスをいれて、紐付けてるようです。

これはちょうど Handshake ドメインでやってみたかったことです。Handshakeであれば、トップレベルドメインの部分はICANNに管理されているもの以外でも利用できるため、.bspeak! のような好きな名前や、.☕ のような絵文字ドメインを利用することもできます。

おそらく Namebase.io がそのうちやってしまうとは思いますが、追加の案があるので、手伝ってくださる人はぜひご連絡ください。

 

12.Facebook Considering NFT Support in Novi Digital Wallet

Facebookが、開発しているウォレット「Novi」を使ってNFTをサポートすることも検討しているというBloombergのインタビュー記事です。

まだ可能性もあると答えた程度ですが、承認欲求を満たすためのNFTはソーシャル・ネットワークとうまく組み合わさると思うので、展開が気になるところです。

 


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