BlockFiへの攻撃/Bakktのアップデート

#127 Bspeak! 2020年5月25日号

■Last Week in Crypto(先週のニュース)

1.Genesis Prime: We’re Just Getting Started

巨大な企業 DCG の子会社で、取引やレンディングのサービスで知られるGenesisは、機関投資家向けのカストディ企業 Vo1t を買収しました。

一貫したサービスを必要とする機関投資家のためのツールを整えようとする動きが激しくなってきました。カストディアンから始まったBitGoも、同様に金融サービスのパーツを買収で増やしていて包括的な企業になりつつあり、Genesisと競合になります。

 

2.Coinbase Custody launches staking for Cosmos

Coinbase Custodyが、Cosmosのステーキングのサービスを開始しました。ユーザはATOMを預けながらステークして報酬を得ることができます。この領域はCoinListが競合になります。

Coinbase CustodyではTezos (XTZ)とAlgorand (ALGO)のステークキングもサポートしていることが明らかになっています。ここでTezosのステーキングに対して25%の手数料をとっていますが、AlgorandとCosmosについてはまだ明らかになっていません。ちなみにCoinListでは、約10%が各通貨の手数料の平均となっています。

 

3.https://www.tokensoft.io/post/tokensoft-distributes-4-million-in-equity-to-investors-on-the-blockchain

セキュリティトークンの発行とプラットフォームを提供するTokenSoftが、約2年前に$4 millionドルを調達した投資家に対して、自社製品を使って株式トークンを分配しました。

このトークンはEthereumのERC 1404という規格の株式トークンで、証券法や規制上の義務を遵守するために、転送タイプを自動で制限することができます。

今後近いうちに、Signetというプラットフォームを介して、リアルタイムの配当金をUSDで受けとることができたり、2次市場でこの株式を売買できるようになります。

そうはいってもまだ一般投資家の需要にはつながっていないのが現状で、もう少し時間がかかると思います。

 

4.ConsenSys Acquires Fluidity Team and Technology | ConsenSys

ConsenSysが、ブルックリン拠点のブロックチェーン技術企業 Fluidityを買収しました。FluidityのAirSwapの開発元です。最近では不動産のトークン化、セキュリティトークンの取引なども開発しています。

そもそもAirSwapは、ConsenSysとFluidityの合弁会社として設立されているので、体制は大きくは変わりませんが、今回で完全にConsenSysの事業開発、エンジニアリング、マーケティングチームの元でAirSwapの開発をすることになります。

プレスリリースによるとConsenSys Codefiも利用する予定とありますが、AirswapはASTという既存トークンがあるので、モデルを変更し、Codefi経由でステーキングやガバナンスを導入すると推測ができます。

 

5.Uniswap V2 Launches With More Token-Swap Pairs, Oracle Service, Flash Loans

Uniswapの version2がメインネットで稼働しました。2ヶ月前に書きましたが、v2ではERC20/ERC20のスワップ、操作されにくい価格オラクル、プロトコル手数料、フラッシュスワップなど、多くの技術的な改良があります。

現在は、プロトコル手数料はゼロに設定されていますが、今後継続性のためにどのような料金となるか、そしてどうやって分散化された意思決定がされていくか、注目が集まっています。 それにしても最近は、Kyberや0xやIDEXなど、洗練されたアップグレードをするDEXプロトコルが増えてきて、だいぶ便利になりました。最近はGas代は高いですが、改善されればトークン交換の使い勝手は悪くないです。

 

6.BlockFi Says Hacker SIM-Swapped Employee's Phone, No Funds Were Lost

BlockFiが攻撃を受けてデータが流出した件です。たまに聞く SIMスワップという攻撃でで、電話番号のメッセージ(SMS)経由で2段階認証をしている場合に、コードが盗まれる可能性があります。

今回ハッカーは、乗っ取った電話番号を使ってBlockFiのシステムに侵入し、顧客の名前、生年月日、住所、履歴などのデータを入手しています。一応、銀行口座の詳細やパスポートなど、より機密性の高いデータにはアクセスされていないようです。

過去にはBitGoのエンジニアがSIMスワップを受けて、1000万円以上の暗号通貨を盗まれたこともあります。暗号通貨を扱う企業の場合は、社員は電話番号を利用する2FAは禁止、というルールにするしかないかと思います。

 

7.https://www.bakkt.com/blog/company/bringing-digital-assets-mainstream

「Bringing Digital Assets Mainstream(デジタルアセットをメインストリームに持ち込む)」というタイトルのBakktの記事です。このビジョンをどのように実現しているのか、最新情報を紹介した記事です。

記事内でのBakktのカストディの言及も面白く、意訳します。

「カストディへのコミットメントは、世界有数の保険ブローカーであるマーシュとの新たなコラボによって強化されています。既に導入されている $125 millionドルの保険に加え、引受基準を条件に $500 millionドル以上の追加保険を購入することが可能になりました」とあります。

そのカストディサービスにすでに70以上のクライアントがいると述べ、最も人気のあるクリプトブローカーTagomiも、Bakktをビットコインのカストディアンとして選択するようになったそうです(TagomiはLibraにも参加)。Togamiの顧客は大口の機関投資家ですが、Tagomi上で取引の実行と決済ができ、年間0.1%でBakktにBitcoinを保管することができます。

またBakktは、一般ユーザ向けにはアプリ公開も控えていて、航空会社のマイルや、クレジットカードのポイントや、暗号通貨などあらゆるデジタルの資産が統合されて、使いやすくする予定です。

 

8.The Crypto Price-Innovation Cycle

a16zの、ビットコインの誕生以来の暗号通貨業界の成長についての記事です。VCとして多くのcryptoの創業者と話すa16zですが、多くの創業者は似たことを話すそうです。

何かというと、「ある年(2011年 or 2013年 or 2017年)に暗号通貨の価格があがって初めて存在を知り、最初はお金のことだけだと思っていたが、ホワイトペーパーや記事を読み始めテクノロジーの可能性を知り、最終的に好きになった」というストーリーです。

これは私も多く似たような話を聞きますし、これを読んで頂いてる方も似たような経験を持つ人が多いかと思います。

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ググれば日本語の翻訳記事もあるようなので詳しくは書きませんが、市場全体としては成長を続けていて、アイデアやコード、スタートアップなどの基本的な材料は着実に成長しているとしています。

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