流動性提供の自動リバランス / FEI のジェネシス・グループ

#169 Bspeak! 2021年3月15日号

1.Zaki Manian's Sommelier Finance Raises $3.5M to Help DeFi Investors Avoid Impermanent Loss

sommelier.finance(ソムリエ・ファイナンス)が、メインネットでリリースしました。また Standard Crypto、Multicoin Capital、Alameda Research などからシードラウンドで、S$3.5 Mを調達したことも発表しました。SOMMトークンでの調達になります。

このプロトコルの最初の使用例は、UniswapやSushiSwapのようなAMMで、インパーマネント・ロスを少なくすることになっています。

複数のオラクルによってインパーマネント・ロスをチェックして、損が大きくなったら自動で資金を引き上げることができるようになります。また流動性提供しているポートフォリオのリバランスやリミットオーダーなどの自動取引も設定できるようになります。

※ インパーマネント・ロスとは、「AMM のプールに流動性を提供したトークンが、単に保有している場合と比べて少ない価値になるという損失」のことで、AMMがリバランスするために特定の条件下で発生します。


ソムリエに投資をした Multicoin Capital がツイートでさらに説明をしています。

===

0/ Zaki ManianさんなどCosmosのエコシステムのメンバーが設立したソムリエという新しいものに投資しました。

Ethereum用のコプロセッサです。

 

1/ Ethereumでやりたいことがあっても、できないことがたくさんあります。

例えば...

・ストップロスオーダー
・ボリュームが上がった時にSushiswapのLPから移動する
・価格の動きに応じて自動的に担保を追加する

他にもたくさんあります

 

2/ 中心となる問題は、Ethereumの状態をリアルタイムで監視し、次のことができる必要があります。

(1) トランザクションを構築し、署名することができる
(2) 動かす資産のコントロールができること

ソムリエはCosmos Stargate SDKを使用して、Ethereum Defiのユーザーがこれらのことをできるようにします。

 

3/ どのように動作しますか?

ソムリエのノードはDKGを実行し、キーを作成します。ストップロスの注文をしたいときは、そのDKGが作成したパブリックキーにトークンを送る

 

4/ ソムリエノードがEthereumを監視し、ある条件(インパーマネント・ロスが高すぎるなど)が満たされると、ユーザーの資産をLPプールから引き出すトランザクションを自動に作り、署名する

クールですね

ユーザーに代わってメッセージに署名するなど、DeFiのIFTTTです。

 

5/ これがDeFiインフラの中で最も重要な欠落したツールの1つであると考えています。そして、ソムリエチームがこれを構築し、DeFiがCeFiを超えるのを支援することにワクワクしています。

  

2.Next Step for Institutional DeFi? Institutional NFTs 

カストディ&ウォレット企業のTrustologyは、機関投資家向けにNFTの預かりをサポートすると発表しました。NFTを担保などにし、DeFi上で利用できるようにするためになっています。

Cryptokittiesで NFT が話題になった2017年と違うのは、NFTを売買するためのマーケットプレイスや、NFTをローンの担保にするための場所がでてきてい点で、DeFiプロトコルと組み合わせできるようになった点が大きいです。

またNFTの話題でいうと、年初に書いたクリプトゲームの Illuvium が $5M を調達しました。Framework Venturesがリードで、IOSG、LD Capital、Delphi Digital、などが参加していて、今月末にはLBPによるトークン配布が予定されています。

 

3.Founder of major NFT fund Metapurse bought Beeple's 5000-day collection for nearly $70M

人気デジタルアーティストBeeple氏のアートが約 $70 Mドルで購入されました。以前オークションが開始されて Bspeak! で書いたときには、$3 Mドル(約3億円)の入札で驚いていたのですが、そこから大きく入札と金額を伸ばしました。

Christie's の ツイート によると、このアートは、NFT以外のアートを含めても史上最高額を争う規模であり、Beeple氏は現存するアーティストの中で最も価値のあるトップ3の一人となったそうです。

購入したのは、NFTファンドMetapurseの創設者である Metakovan氏です。このファンドのウェブサイトには、デジタルアートだけでなく、保有している「仮想空間の不動産」も紹介されています。

 

4.a16z is investing in a top NFT marketplace as part of a wider crypto bet

まだ公式の発表ではありませんが、a16z(Andreessen Horowitz)が NFTのマーケットプレイス大手 OpenSea の資金調達ラウンドに参加していて、額は $20 M になるとの報道です。a16zは、最近話題のNBA Top Shot を開発した Dapper Labs にも数年前から投資をしていて、NFTへの投資は昔から積極的です。

またこの報道によると、a16zの狙いはデジタルグッズだけではないようで、クリプト取引会社Talosの資金調達もリードしています。変更になる可能性がありますが、約$30Mドルになる可能性があると言われています。クリプトブローカー、OTCデスク、カストディアンに対してサービスを提供していて、この投資ラウンドには、Castle Island Ventures、Coinbase Venturesなどが参加しています。

 

5.Coinbase, Naval, Framework Ventures Back $19M Raise for a Capital-Efficient Stablecoin - CoinDesk

アルゴリズム型のステーブルコインである Fei を開発するチームが、a16z、Framework Ventures、Coinbase Ventures、ParaFi Capital、Variant Fund、エンジェル投資家 Naval Ravikant などから $19M を調達しました。Fei については2ヶ月前にも書いているので、ぜひこちらもご覧ください。

Feiがでてきた背景には以下のような背景があります。

  • MakerDAOのDAIは過剰担保が必要で、かつユーザーが個別に担保を管理する必要がある

  • USDCとUSDTなどは中央集権的でシャットダウンされる可能性がある

ユーザは、FEI が欲しいときにプロトコルから$1ドルで買うだけなので、MakerDAOのように、ユーザが維持しなければならないローンというのがありません。

 

## トークン配布イベント

Fei はローンチが近づいていて、「ジェネシス・グループ」というトークン配布イベントの詳細も発表されました。3月22日から3日間予定されていて、この期間に ETH を「コミット」することができます。そうすることで、生成されるFEIの比例配分を得ることができます。簡単にいってしまえば、「ETHを使ってステーブルコインのFEIを買う」となります。そして参加者には、ガバナンストークンのTRIBEが配布されます(総供給の10%を、比例配分)。

FEIの単価は、ボンディングカーブで定義されていて、集まるETHの総量次第で $0.5 ~ $1.01 となるので、100ドル分のETHをコミットしたからといって、100ドル分のFEIが手に入るとは限りません。

またジェネシス参加者は、ETHを送って受け取ったFEIのうち、自分の好きな割合を、TRIBEに事前スワップすることができます(プレスワップと名付けられています)。これは事前に申請をして、ローンチと同時にスワップが行われるため、ボットなどがフロントランすることを防ぐための仕組みになっています。

この期間のあと数日後に FEI / TRIBE ペアの流動性マイニングも予定されているため、

  • ファーミング戦略を取りたい人はFEI 50%, TRIBE 50% の割合にしてファーミングを狙う

  • ホールド戦略を取りたい人は FEI 0 %, TRIBE 100% の割合にして、TRIBEの所有権の最大化(+ガバナンスの参加)を狙う

というように自分で戦略を立てて選ぶことができます。

 

5.Wyoming Bill to Recognize DAOs as Companies Approved by Senate Committee

ワイオミング州の上院は、分散型自律組織(DAO)を企業として認める法案を承認しました。この後ワイオミング州の下院で可決されれば法律となります。

この法案は、1ヶ月前のBspeak!で書きましたが、DAOが有限責任会社(LLC)として設立でき、DAO、LAO、DAO LLCという用語が公式の登記簿に記載されるようになります。

ニューヨークの Cardozo Law の教授であるAaron Wrightは、この法案は大きいステップであるとし、「法的に認められたDAOを設立するのにかかるコストは数百ドルで、これによって数百万のDAOを開花させることができるはずだ」とツイートしています。

 

反対意見

一方 Anderson Kill Law のパートナーであるPreston Byrneは、「ワイオミング州のDAO法案は愚かだ」とし、「DAOとそのメンバーをカバーする概念がすでにある」と強く反論しています。また BSV Law のパートナーであるGabriel Shapiroは、この意見に賛同し、「この法案はLLCベースのDAOにとって、これまで存在しなかった追加の規制を課すものだ」とツイートしています。法案の中の、「スマートコントラクトはアップグレード可能でなければならない」という縛りを例として挙げています。

 

DAOhaus

ちなみにDAOの話題でいうと、先週 DAOhaus がトークン発行と配布を発表しました。DAOhausは、DAOを立ち上げて運営するためのノーコードのプラットフォームです。DAO内で、提案や投票、資金のやり取りなどが実施できるツールになっています。

DAOhausのHAUSトークンのセールに参加できるのは、過去にDAOと何らかの動きをしたことのある以下のアドレスになっています。

  • TheDAOトークンを送受信したことのあるすべてのアドレス

  • Snapshot Spacesの全メンバー

  • Aragon Votingモジュールのすべての投票者と投票作成者

  • CompoundからVoteCastまたはDelegateChangedを受け取ったすべてのアドレス

  • Yearn Staked Event Emittedからスクレイプされたすべてのステーカー

  • UniswapからVoteCastまたはDelegateChangedされた全てのアドレス

  • DXDAOから to または from フィールドにあった全てのアドレス

  • AaveからのVoteEmittedイベントがあった全てのアドレス

  • 全てのMoloch DAOユーザー

面白いのは、2016年のTheDAOトークンを保有したことがあるアドレスも対象になっている点です。

これらのアドレスは 5,000 DAI までトークンセールに参加することができ、xDAIチェーンで送信することが条件になっています。参加資格を持つアドレスかどうかは、このリンクから調べることができます。

2020年はDeFiが、2021年はNFTが、一気に認知度を広めて話題の中心となっていますが、2022年はDAOが多く機能し始め、話題になっていくような感覚があります。

 

6.Institutional Crypto Startup FalconX Raises $50M in Round Led by Tiger, B Capital

American Express が出資・支援する FalconX は、$50M ドルの資金調達を行いました。プロ向けの暗号通貨取引システムを開発するスタートアップです。

ブルームバーグによると、現在の評価額は $675 Mで、過去1年間で取引量が12倍に、純収益が46倍に、と驚異的な成長をしています。

機関投資家の需要が大きくなったためとのことで、今後もこのトレンドが見込まれることが、今の評価額に反映されています。

今回のラウンドでは、B Capital Groupがリードし、Accel、Accomplice VC、American Express Ventures、Coinbase Ventures、CMT Digital、Fidelity系列のAvon Venturesなどが参加しています。

株式市場も暗号通貨関連の話題も増えていますし、既存金融(資本市場)では暗号通貨はホットな分野になっています。

 

7.JPMorgan to Launch 'Cryptocurrency Exposure Basket' of Bitcoin Proxy Stocks

上記で書いたように資本市場でビットコインや暗号通貨の話題が増えています。JPモルガンは、暗号通貨に特化した企業にリンクした仕組債を検討し、顧客にクリプトへの投資方法を提供しようとしています。「J.P. Morgan Cryptocurrency Exposure Basket」という名前で、MicroStrategyの20%、Squareの18%、Riot BlockchainとNVIDIAの15%を含む11銘柄のポジションを持ちます。目論見書によると、暗号通貨そのものは含まれていません。

また欧州最大の暗号通貨の資産運用会社であるCoinSharesは、Nasdaq First North Growth Marketへの上場を通じ、正式に株式を公開しました。このIPOは400%の応募超過となり、総額$80M ドルを調達し、2280人の新規株主を獲得している点からも、業界への関心の高まりが見て取れます。

さらにノルウェーの石油・ガス会社Akerは、ビットコインおよびビットコイン関連プロジェクトへの投資を専門とする新会社「Seetee」を発表しました。資産をビットコインで保有しながら、風力・太陽光・水力発電などを活用するマイニング事業を進めるそうです。またビットコインのエコシステム内のプロジェクトに投資する計画にもなっています。

大手企業が暗号通貨を保有した話題でいうと、香港上場企業の Meitu が 380 BTC($17.9M)と15,000ETH($22.1M)を市場で購入したことを発表しました。

暗号通貨をバランスシートにのせると発表したこれまでの上場企業と少し違うのは、BTCよりETHを多く買ってる点です。

この購入したETHは、

  • 将来的に企業が使う可能性のある dAPPのためのガスとなる

  • ETHを受け付けるブロックチェーン・ベースのプロジェクトへの投資に使われる

とで発表されている点も新しいです。バランスシートにBTCをのせる企業は増えていくと思いますが、ETHを買う大手企業も増えていくかもしれません。

 

8.Shyft Network Wraps Token Sale Ahead of FATF 'Travel Rule' Implementation

コンプライアンス・プラットフォームであるShyft Networkは、Bitfury、CoinFund、BlockTower、GSRなどが参加する資金調達ラウンドを完了しました。トークンセールで $6 M 以上の調達と言われています。

Shyftは、コンプライアンス、特にアンチマネーロンダリング(AML)のルールに準拠するための方法を分散型のアプローチを提供しようとするプロジェクトで、今月末にもローンチされる予定です。3月24日には、PolkastarterでIDOを予定しています

Ethereumをベースにしたパブリックチェーンのようで、ネイティブトークンのSHFTがガスとセキュリティに利用されます。

またDeFiを機関投資家にとってより適したものにするために、KYC/ID系のソリューションにも取り組んでいるようです。

 

9.Announcing the MobileCoin Series A

暗号化メッセージのアプリ「Signal」の創業者である Moxie Marlinspike 氏のプロジェクトMobileCoinは、シリーズAで $11.35 M を調達しました。

モバイルで、速くて簡単な決済ができるようにすることを目的としています。2018年からのプロジェクトで前から見たことがありましたが、似たようなトークンの Kik や Telegram などがSECと法廷闘争があったためずっとステルスでやっているように感じます。TheBlockの記事では、メッセージングアプリ「Signal」で使用できるようになる可能性があるかもしれない、と記載されています。

 

10.Automata Network Launches With $1M in Funding to Help Keep Dapps Private

Automata が、Genesis Block Ventures、IOSG Ventures、Alameda Researchなどから、$1 M を調達しました。EthereumやPolkadotなどで簡単に統合でき、アプリがプライバシーを強化できるミドルウェアを開発しているようです。

oblivious RAMと呼ばれる暗号化方法を利用してデータのアクセスパターンを隠し、リレーヤーが匿名投票などの機能を提供します。

 

11.Kine Protocol Twitter

先週書いた Kine protocol ですが、LBPで 約$10M を集め、トークン配布を完了しました。またテストネットのユーザには遡って報酬が与えられることが発表されています。

今回の LBP は、$4で始まり、徐々に$2.5くらいまで下がったあとは、$3.5前後を維持し、最後に少し上がって$3.9で完了しました。

ここ最近のLBPを見ていると、

  1. 最初にスパイクがある

  2. その後徐々に下がる

  3. 適度な買いで横ばいが続く

  4. 大きな買いが入って一度スパイクがある

  5. 緩やかに上がっていく

というパターンになることが多い印象です。

 

12.Opyn AMA

先月に Paradigm などから $6.7Mを調達した、DeFiのオプションプロトコルのOpynですが、AMA(ask me anything = 何でも質問会)が行われました。

今後 Bspeak!でもインタビュー企画をしていこうと思っていると先週書きましたが、機会があるまでは、このように別場所で行われたAMAをなるべく取り上げていきます。

今回は、0x の Discord上で実施されていました。オプションに馴染みがない場合は、イメージしにくい部分があるかもしれませんが、トークンを発行するかどうかの話題もあるので、是非ざっと読んでみてください。

 

Q1:指値注文は実際にどのように機能するのですか?ブロックチェーンのトランザクションを送信する必要はないというのは、理解できません。

回答:素晴らしい質問ですね。ガスがかからない指値注文は、0xの「オフチェーン・リレー、オンチェーン・セトルメント構造」によって実現されています。

  1. 指値注文は、オフチェーンで 0x mesh に作成・送信される。

  2. 指値注文が成立すると、その取引はオンチェーンで決済され、注文を受けた側が手数料を支払う(Gasと0x fee)。

 

Q2: まず、Opynは非常に興味深いプロジェクトだと思います。オンチェーン・オプションがこの分野で実現し始めたことにワクワクします。質問ですが、どうやってOpynのオプションの流動性を高めていく予定ですか? 特にITM上の。

※In The Money(ITM)。コール契約は、その行使価格が現在の原資産価格よりも低い場合にITMとなり、プット契約は、行使価格が現在の原資産価格よりも大きい場合にITMと呼ばれます。

回答:嬉しいお言葉をありがとうございます。プラットフォームに流動性を持たせるために、いくつかの取り組みを行っています。

  1. より多くのマーケットメーカーをプラットフォームに加えるべく、興味のある方と積極的に話し合っています。

  2. 研究チームは、オプションに特化したAMMのデザインを研究し、Opynに最適なデザインを見つけ出すことに注力しています。将来的には、AMM、オーダーブック(0x l1、0x l2、その他のオーダーブック等)、その他のプラットフォームや取引所の間で流動性を集約するフロントエンドやAPIを考えています。私たちは、様々なマーケットメイカー/流動性提供者/ユーザーからの強固な流動性を可能にするツールを構築したいと考えています。

  3. USDC流動性報酬プログラムを開始しました! Opynのオーダーブックに流動性を追加したトレーダー(対象となる指値注文)は、週に最大 $3,000 ドルの報酬プールを競うことができます。詳細

  4. 最後に、オーダーブックに指値注文を出すことで、誰でもマーケットメーカーになることができるようにしています。0x オフチェーン・リレー、オンチェーン・セトルメント構造により安価です :)

 

Q3: 近日中に予定されている機能と、今後6ヶ月間にOpynが注力していることは何ですか? また、Wen トークン?(トークンはいつですか?)

回答:現在注力していることは、

  • 必要証拠金の削減

  • より多くの資産に対するオプションの追加(次はWBTC) 

  • オプション専用のAMMを開発し、より多くのマーケットメーカーに参加してもらうことで、流動性を高める。

  • UI/UXの大幅な改善(今週、デザインチームと話し合っており、早急に進めたいと考えています。

トークンについては、正確な答えやタイムラインを提示できません。まだ詳細は決まっていません。しかし、透明性を確保するために、トークンが配布された場合、大部分はコミュニティ、DAO、または助成金の形で配布されます。私たちの意図は、コミュニティにとって最善の利益になることを行うことです。Uniswapは、このカテゴリーに当てはまるトークンローンチの例で、それをうまく実行しました。皆さんのご意見やご感想をお待ちしています。今まで一度もやったことがないので、コミュニティの意見を聞きたいです。

 

Q4: なぜAMMではなく0xのようなオープンオーダーブックを使うのですか?2ウェイのAugurマーケットは、基本的にはバイナリーオプションですが、以前はバランサープールで取引され、解決の直前にクローズされていました。その方が簡単で効率的なソリューションではないでしょうか?

回答:オプションには時間的な減衰があることと、固有のレバレッジがあることから、Balancer や Uniswap などの伝統的なAMMに、調整や設計上の配慮なしに配置すると問題が生じます。 主な問題点としては、impermanent loss(変動による損失)がプール内の資産の100%になる可能性がある点で、このようなオプションのニュアンスには、従来のAMMではうまく機能しない特定の設計や考慮事項が必要であると考え、オプション専用のAMMを開発しています。

0xのオーダーブックは、ユーザーやマーケットメーカーにとって多くのメリットがあります。指値注文は、ユーザーが0xでできる優れた機能であり、マーケットメーカーは指値注文ブックによって、より慣れた形で流動性を提供することができます。

私の考えでは、AMMとオーダーブックは、DeFiとDeFiのオプションの未来の一部になるでしょう。 買い手/売り手だけでなく、流動性提供者/マーケットメーカーも異なることが多く、異なる市場にサービス提供しています。

 

Q5: バニラ・ヨーロピアン以外のプランはありますか?

回答:私たちは、バニラオプションは始まりに過ぎないと考えています。 仕組商品の開発、アセットクラスとしてのVIXやvol、システマティックな戦略、証拠金の改善(クロスマージン、ポートフォリオ)、従来の金融界には存在しなかった新しいデリバティブなどに期待しています。

 
Q6: カレンダー・スプレッドや、ダイアゴナル・スプレッドをプラットフォーム上で扱えるようになるのはいつですか?

回答:カレンダー・スプレッドとダイアゴナル・スプレッドは、DeFiでは少し厄介ですが、サポートしたいと考えています。 予定はありませんが、次の優先事項とリリースは、オプションを最大損失以下で担保できるようにする証拠金の削減です(例:プットなら行使価格以下、1ETHのコールなら1ETH 以下)。

例えば、ロングカレンダースプレッド(同じ権利行使価格の期日の長いコールの買いと期日の短いコールの売り)は、通常、担保を必要としません。 しかし、満期時にロングコールを売却して(アメリカンオプションの場合は行使して)ショートコールの現金価値を支払う必要があるかもしれません。 これは、フロントランニングや流動性の問題があるため、DeFiでは難しいことです。

 

Q7: 他の主要な分散型オプション・プラットフォームに関して、Opynがどのように市場に適合するかというフレームワークをお持ちですか?主要な差別化要因や、Opynを際立たせると思われる戦略的な選択は何ですか?

回答:素晴らしい質問です。

Opynの目標は、他のプロトコルよりも何百倍も優れていて、世界のオプション市場を根本的に再定義することです。

ではどうやってそれを実現するでしょうか?

  1. 資本効率 - 取引に必要な資本はほんのわずかです。今後6ヶ月以内に発売予定

  2. すべてのオプション - すべてのERC20のオプションをオラクルを使って取引できます。1年以内に発売予定。

  3. 流動性 - AMMとオーダーブックでのマーケットメーカーのインセンティブの増加により、大きなサイズで大きな価格を得ることができますが、これは非常に難しいことです。ブラック・ショールズをオンチェーンで再発明するようなものですが、オラクル・ラグ、MEV、フラッシュローン攻撃などにもかかわらず、世界で最も頭の良い人たちにアビトラされないような方法で行われます。しかし、研究段階では何かを成し遂げようとしています。

これらを解決したとき、オプションはDeFiでこれまでにない規模で一気に普及するでしょう。

 

Q8:ボリュームや成長率の指標を教えてください。また、Hegicのような他のオンチェーン・オプション・ソリューションとの違いは何ですか?

回答:2020年2月にv1を公開して以来、チームは100以上のオプションシリーズを立ち上げ、$150Mドル以上の出来高を達成しました。現在、Covalent社と共同で公開ダッシュボードを作成中ですが、コミュニティメンバーの中には、ダッシュボードの作成に興味を持っている人もいます。もしあなたがコミュニティプロジェクトの構築に興味があれば、ぜひお話しましょう。

またHegicとOpynの違いは、

  • HegicはプールされたLPモデルで、任意の権利行使価格でオプションを買い手にのみ販売するが、有効期限は限られている(28日以下)。 Opynでは、権利行使価格と有効期限が定義されたオプションがあり、v2では0xのマーケットメーカーとのやりとり、v1ではUniswapプールとのやりとりで売買されています。

  • Hegicプールは、ATMオプションの価格が正しく設定されていると仮定して、非ATMオプションの価格を高く設定します。Opyn v2の価格は、マーケットメーカーとユーザーが指値注文という形で流動性を加えることで設定されます。OpynはWBTCとUNIのv1に市場ベースのプレミアムを設定している(現時点では

  • Hegicはかなり簡単にLPインできる。

  • 簡単なLPとイールドファーミングにより、プールされたLPモデルではHegicに良い流動性が集まっている。

  • HegicのコールはOpynのコールのように無制限のアップサイドを持っていますが、Hegicのプットを買うときは、プットの担保として固定額のETHまたはWBTCが保有されているため、実際にはプットスプレッドを取引することになります。

  • HegicにはWBTCとETHのプット/コールがあり、Opynにはv1ではガバナンストークンのオプションもあります(UNIなど)。v2では、最終的に誰もが膨大な量のERC20に対して新しいオプションを作ることができるようになることを目標としています(許可なし、信頼なし)。開発者に大きな可能性をもたらし、ユーザーが多くの新しいアセットで取引できるようになると考えているからです。これは、さまざまなアセットのホワイトリスト化にはいくつかのニュアンスがあるため、すぐには実行されていません(例:oracleは、ガバナンスや管理者が安全性を確保する必要があります)。

 

Q9: Opynについてあまり知らず、導入部をちらっと見ただけですが、Opynとは何でしょうか?話を聞いていると、石油や金などのコモディティのデリバティブを買えるような、証券取引所のような仕組みを目指しているのでしょうか?

回答1: 今後6~12ヶ月間は、DeFiにオプションを導入することを目標としています。DeFiでの取引量の大半は暗号資産の取引ですので、ユーザーが望んでいると思われるため、それに注力しています。しかし、金や石油などは、長期的にはとても興味深いものです。

回答2: 素晴らしい質問です。今のところ、Opynはオプションに焦点を当てています。私たちの目標は世界のオプション市場を根本的に再定義することです。そうすることで、DeFiの中に膨大な価値が生まれます。例えば、DeFiユーザーや大規模な機関は、より効果的にリスクを管理できるようになり、それによってこの分野への投資や資本流入が増えるはずです。

私たちは今、資本効率に焦点を当てています。伝統的な金融の観点からうまく機能する機能を利用していますが、それをDeFiのユニークな特性に適用し、革新していくことを心がけています。車輪を再発明しようとはしていません。すべてを改善していきたいのです。

今のところ、原油や金などのコモディティのデリバティブには注力していませんが、将来的には何でも可能です。また、この分野では非常に多くのイノベーションが行われているので、他のプロトコルが出てくると思います。

 

Q10(0x コミュニティから): 0xプロトコルに利益をもたらし改善する活動に資金を提供するために、コミュニティが資金源を持つ 0x DAO が始まる予定です。Opyn に 0xプロトコルを統合した経験から、0x をベースにしている他のチームの活動を助けるために資金提供すべきアイデアはありますか? 例えば、具体的なコード開発や開発者ツールなどです。

回答:私たちは、0xのDAOについて聞いて非常に楽しみにしています。Opynのエンジニアにもこの件について意見を求めており、彼らが持っているフィードバックを共有したいと考えています。

例えば、マーケットメーカーやユーザーが、AaveやCompoundでUSDCを貸し出し、約定すると取引される前にアンラッピングされる、ことができると良いと思います。

これは、ユーザーがオプションをマーケットメイクするためにオプションを持っている必要がないため、資本効率を高めることができる興味深いユースケースです。

 

会場からのコメント:DeFiは、ハッキングや詐欺の問題でセクターが崩壊しない限り、未来の金融であることは明らかです。最近、DeFiの詐欺やハッキングなどの話を聞くことがあるので、その点は注意が必要だと思います。

回答:確かにそうですね。プロトコルのセキュリティは絶対的な最優先事項です。より多くの監査を実施する予定です。また、$100,000ドルのバグバウンティプログラムを開始しました。


以下の『Subscribe 』を押すと毎週月曜6:30に届きます。ご登録ください☕

是非シェアお願いします🎉🎉

Share


☕ Twitter:@CoffeeTimesTW

☕ メール:thecoffeetimes871@gmail.com

☕ バックナンバー:

# 168 Bspeak! 2021年3月8日号 Ecoのビジネスモデル / NFT に投資するDAO

# 167 Bspeak! 2021年3月1日号 Mirrorのレース / Ethereum の EIP1559とは何か?

# 166 Bspeak! 2021年2月22日号 クロスチェーン通信をシンプルにするAxelar Network / 価格ペグしない安定通貨 RAI

#165 Bspeak! 2021年2月15日号 成果に連動するエアドロップ手法/ クロスチェーンとブリッジ

#164 Bspeak! 2021年2月8日号 デジタル空間のIDレイヤー「CeramicとIDX」/ SynFutures の特徴

#163 Bspeak! 2021年2月1日号マーケット付きNFTを作れるZoraプロトコル/DODOクラウドプーリングの新規性

#162 Bspeak! 2021年1月25日号 MirrorのNFTクラウドファンディング / PowerIndex v2 の特徴

#161 Bspeak! 2021年1月18日号 Feiの価格安定の仕組み/Zapperはトークンを発行するか

#160 Bspeak! 2021年1月11日号 ステーブルコインの3つのリスク/ NFTXのローンチ

#159 Bspeak! 2021年1月4日号NFT*DeFiゲームIlluvium / OpynのGamma protocol

#158 Bspeak! 2020年12月28日号 1inchのトークンモデル/ Furucomboのトークン発行 - Bspeak! - 暗号通貨/ブロックチェーン

#157 Bspeak! 2020年12月21日号 Compoundの独自チェーンの内容/DeFiのクレジット・ネットワーク/ Tornade Cashのトークン

#156 Bspeak! 2020年12月14日 Ethereum通知プロトコルEPNS/ カストディに保険をかける

#155 Bspeak! 2020年12月7日 uGAS先物トークンでヘッジする/ BadgerDAO / Mirror Protocol

#154 Bspeak! 2020年11月30日号 DeFiプロトコル初の合併/ ETH2の目標達成

#153 Bspeak! 2020年11月23日号 MaskのイニシャルTwitterオファリング / USDCを利用した国外援助

#152 Bspeak! 2020年11月16日号 API3はChainlinkキラーか?/ L2資産が担保の融資 Liquid L2

#151 Bspeak! 2020年11月9日号 Eth2へのステーキング/ Arbiswapでロールアップを使う/ GYSRの配布

#150 Bspeak! 2020年11月2日号 Keep3rプロジェクト / トークン配布手法『パラドロップ』

#149 Bspeak! 2020年10月26日号 Audiusの$AUDIOトークン / 固定金利のレンディング市場がローンチ

#148 Bspeak! 2020年10月19日号 Bancorの新しいAMMデザイン/LidoによるETH2.0のステーキング対応

#147 Bspeak! 2020年10月12日号 ブロックチェーンのGoogle『The Graph』のトークン・エコノミクス

#146 Bspeak! 2020年10月5日号 DFININYのトークンモデル / 新しい rally のトークン配布手法

#145 Bspeak! 2020年9月28日号 Flowが可能にするブロックチェーンアプリ/Buyback&Makeのモデル

#144 Bspeak! 2020年9月21日号 トークンの規格化 / Avalancheのローンチ / Uniswapの今後

#143 Bspeak! 2020年9月14日号 BitcoinをDeFiに持ち込む / Ethereumとの互換性をもたせる

#142 Bspeak! 2020年9月7日号 yETHが金利を最大化する仕組み/待望のDeFiの保険

#141 Bspeak! 2020年8月31日号 Polkadotの「DOTトークン」はどう価値を獲得していくのか

#140 Bspeak! 2020年8月24日号『DODO』はUniswapキラーとなるか/ NEARのEthereumブリッジの仕組み

#139 Bspeak! 2020年8月17日号 イーロン・マスクが宇宙の金を採掘するが、Bitcoinの供給は変わらない / $YAM 等

#138 Bspeak! 2020年8月10日号 Uniswapはトークン発行するか/NEARのトークンセール 等

#137 Bspeak! 2020年8月3日号 FTXのデリバティブDEX『Serum』発表 等

#136 Bspeak! yUSDのリリースと流動性マイニング/ETH2.0のレビュー

#135 Bspeak! Republic上の利益シェアトークン/ CoinList Seedの開始

#134 Bspeak! Coinbaseはトークンを発行するのか/ Anchorによる安定金利の貯蓄DeFi

#133 Bspeak! 2020年 7月6日号 Matchaのローンチ / EIP1559がETHの価値を高める

#132 Bspeak! 2020年6月29日号 Avalancheのトークンセール/ Handshakeドメインを名前解決するブラウザ

#131 Bspeak! 2020年6月22日号 Coinbaseロゼッタ発表のねらい / WBTC Cafeのローンチ

#130 Bspeak! 2020年6月15日号 UMAの合成トークンETHBTCと初の清算

#129 Bspeak! 2020年6月8日号 TokenSetのソーシャルトレーダー/DeversiFi2.0のローンチ

#128 Bspeak! 2020年6月1日号 Libraのマネタイズ/プライムブローカーの競争激化

#127 Bspeak! 2020年5月25日号 BlockFiへの攻撃/Bakktのアップデート

#126 Bspeak! 2020年5月18日号 ETH2.0テストネットSchlesi / PoSの自主規制ガイドライン

#125 Bspeak! 2020年5月11日号 Ethereumキラーの競争/Bittrexの取引所トークン

#124 Bspeak! 2020年5月4日号 ETHステーキングでKEEP報酬/UMAのInitial Uniswap Offereingの結果

#123 Bspeak! 2020年4月27日号 スマートコントラクトで10倍レバレッジのデリバティブを実現するdYdX / Coinbaseが提供するオラクル

#122 Bspeak! 2020年4月20日号 Opynプットオプションの使い方/ Binanceスマートチェーン発表/ Microsponsorsをつかった商取引(Part2)

#121 Bspeak! 2020年4月13日号 Microsponsorsを使った商取引(Part1) / シカゴDeFiアライアンス

#120 Bspeak! 2020年4月6日号 Makerの分散化に向けた最終ステップ

以降もSubstackページからご覧ください。