FTXのデリバティブDEX『Serum』発表 等

#137 Bspeak! 2020年8月3日号

■Last Week in Crypto

1.Circle and Genesis Team to Develop Yield and Lending Products for USD Coin; Partnership Includes $25 Million Strategic Financing for Circle from Digital Currency Group

Circleが、Digital Currency Group(DCG)の子会社であるGenesis Global Tradingと提携し、USDC向けのレンディング商品を開発すると発表しました。DCGからの$25millionの投資も含まれており、USDCにリソースが投入されます。Circleは取引所事業(Poloniex)やアプリをほぼ売却した後、ステーブルコイン事業に重点を置いていて、3月にも書きましたがUSDCビジネスアカウントやAPIもすでに発表しています。

 

2.Introducing CoinList Pro

CoinList は、トークンセール、資金調達のプラットフォームですが、プロ向けにスポット取引所CoinList Proを開始すると発表しました。CoinListは、Filecoinのトークンセールを実施しているので、メインネットローンチ時では最初にリスティングできる唯一の取引所になります。

今後行われるトークンも上場が前提のIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)とすることができます。またステーキングサービスもすでにCeloで行っていますが、カストディのAnchorage、Bison Trails、Bitgo、Gemini Custodyとパートナーになり強化していくようです。

下で触れますが、今存在感を出しているSolana(スマコンプラットフォーム)もCoinListでトークンセールを実施しました。

 

3.Augur v2 Launches

Augurは v2プロトコルをローンチしました。ETHで利用すると価格が大きく変わるので、DAI建てで参加できるようになった点が大きいです。またIPFSの利用、0x meshへの統合なども含まれます。FTXが似たような予測市場のマーケットを持っていますが、大きな違いは分散化を本気で進めている点です。規制によるシャットダウンの可能性も低減されます。まだデザインに課題はありますが、プロトコルであるAugurが埋めるギャップはそういったところです。

f:id:CoffeeTimes:20200802163035p:plain

 

4.Serum

暗号取引所FTXは、Serumと呼ばれる分散型取引所(DEX)を、今後数週間以内にSolanaブロックチェーン上に構築する計画を発表しました。

Serum(SRM)と MegaSerum(MSRM)というトークンが発行される予定で、ディスカウントに使われます。またステーキングとバーンにも使われる予定です。

またSolanaは5月にKinというプロジェクトがSolanaに移行することも発表されていて、徐々に注目を集めています。これを機に初めてSolanaのテストネットデモ「Break」を触ってみると、たしかに速いです。今回の発表をうけてSolanaのトークンは14%ほど上昇し、CoinListでのセールからは ~700%になっています。

f:id:CoffeeTimes:20200802162807p:plain

今回のSerumはSolanaを使ってEthereumの互換性をもたせる予定ですが、Solana以外のスマコンプラットフォームも、Ethereum互換を前提としています。そういった意味で、Ethereum Killierと言われているプラットフォームはEthereumサイドチェーンの役割が大きくなります。

ちなみにSerum上で発行される予定のBTCトークンとUSDトークンの仕組みについてツイートしたのですが、ここでも載せておきます。

____

1. Serum上で毎週満期を迎えるBTCの先物契約をつくる

2. それぞれの先物契約のロングポジションを表すトークンをつくる(例:BTC-2020-07-22、BTC-2020-07-29)

しかし有効期限があると、区別されて流動性が十分につくれないし、検索もしにくい。

3.そこで、もう一つのトークンSerumBTCを作る。スマートコントラクトで「BTC-2020-07-22トークン」をロックし、等価の「SerumBTCトークン」を生成する。redeem(償還)もそのスマートコントラクトが行う。

毎週SerumBTCコントラクトが、現状のBTC先物(例:BTC-2020-07-22)から次の週のBTC先物(例:BTC-2020-07-29)へと自動的に担保対象を変更する。

こうしてSerumBTC自体は有効期限がないSerum上のBTCトークンを作る。

SerumUSDも同様だが、SerumUSD_BASKというUSDステーブルコインのバスケットの先物契約を利用する。

「USDT」「DAI」「USDC」...など、メイカー側がなど受け付けてもいいトークンを複数選び、テイカー側がその中から選択し、ポジションが構築される。以降はSerumBTCと同様。

____

 

5.The Results are in

PolkadotのDOTトークンですが、投票によって単位の変更が決まりました。通貨単位を切り下げを日本語ではデノミ、デノミネーションと呼びますが、DOTの最初の供給量が当初の1,000万から10億(100倍)になります。

私も投票に参加しましたが、供給量を10倍、100倍、1,000倍、そのまま、から選ぶ投票でした。

f:id:CoffeeTimes:20200802163340p:plain

面白いのは、そのままを選んだのが、わずか3%ほどしかいなかった点です。さらにまたWeb3財団やParityなどの開発元を除外するとかなり高い投票率だったようです。

DOTの話題でいうと、米国や日本から参加できないトークンセールを再度実施し、$44 millionドルを再度調達したようです。8月18日にDOTトークンの送受信が可能になる予定ですが、今回の参加者はその後5ヶ月間のロックアップとなります。

 

6.Sablier Has Been Acquired By Mainframe

Mainframeは、Sablierを買収しました。Sablierは継続的なトランザクションを発生させることができ、「給与をクリプトで定期的に払う」などができます。この機能を利用し、Mainframeはゼロクーポン債のDeFi製品を開発予定です。最近の流行りに合わせて、DeFiに焦点を移したり、マーケティング用語を変えてきているプロジェクトが増えています。


以下の『Subscribe 』を押すと毎週月曜6:30に届きます。ご登録ください☕

是非シェアお願いします🎉

Share Bspeak! - 暗号通貨/ブロックチェーン


☕バックナンバー

#136 Bspeak! yUSDのリリースと流動性マイニング/ETH2.0のレビュー

#135 Bspeak! Republic上の利益シェアトークン/ CoinList Seedの開始

#134 Bspeak! Coinbaseはトークンを発行するのか/ Anchorによる安定金利の貯蓄DeFi

#133 Bspeak! 2020年 7月6日号 Matchaのローンチ / EIP1559がETHの価値を高める

#132 Bspeak! 2020年6月29日号 Avalancheのトークンセール/ Handshakeドメインを名前解決するブラウザ

#131 Bspeak! 2020年6月22日号 Coinbaseロゼッタ発表のねらい / WBTC Cafeのローンチ

#130 Bspeak! 2020年6月15日号 UMAの合成トークンETHBTCと初の清算

#129 Bspeak! 2020年6月8日号 TokenSetのソーシャルトレーダー/DeversiFi2.0のローンチ

#128 Bspeak! 2020年6月1日号 Libraのマネタイズ/プライムブローカーの競争激化

#127 Bspeak! 2020年5月25日号 BlockFiへの攻撃/Bakktのアップデート

#126 Bspeak! 2020年5月18日号 ETH2.0テストネットSchlesi / PoSの自主規制ガイドライン

#125 Bspeak! 2020年5月11日号 Ethereumキラーの競争/Bittrexの取引所トークン

#124 Bspeak! 2020年5月4日号 ETHステーキングでKEEP報酬/UMAのInitial Uniswap Offereingの結果

#123 Bspeak! 2020年4月27日号 スマートコントラクトで10倍レバレッジのデリバティブを実現するdYdX / Coinbaseが提供するオラクル

#122 Bspeak! 2020年4月20日号 Opynプットオプションの使い方/ Binanceスマートチェーン発表/ Microsponsorsをつかった商取引(Part2)

#121 Bspeak! 2020年4月13日号 Microsponsorsを使った商取引(Part1) / シカゴDeFiアライアンス

#120 Bspeak! 2020年4月6日号 Makerの分散化に向けた最終ステップ

#119 Bspeak! 2020年3月30日号 Uniswapのマネタイズと持続可能性

#118 Bspeak! 2020年3月23日号 FireblocksのCompound統合で、大口がDeFiに流れるか?

#117 Bspeak! 2020年3月16日号 ブラックサースデー、MakerDAO 4億円損失/ 取引所INXのSTO

#116 Bspeak! 2020年3月9日号 DeFi攻撃と、フラッシュローンを簡単にするKollateral

#115 Bspeak! 2020年3月2日号 CompoundのガバナンストークンはDeFiシステムの標準を目指す

#114 Bspeak! 2020年2月24日号 Binanceクラウドは主な収益源になるのか?

#113 Bspeak! 2020年2月17日 SKALEがActivate上でローンチ発表 / MetaCoinとDAIの違い/DeFiのオプション市場

#112 Bspeak! 2020年2月10日 Handshakeのオークション開始

#111 Bspeak! 2020年2月3日 0xAPIで何ができるか/スイスでブロックチェーンIPO

#110 Bspeak! 2020年1月27日 Tetherが金トークンを開始/ArweaveによるDAOの開始

#109 Bspeak! 2020年1月20日 クリプトアイテムの交換はより簡単になる/アプリ成功の3ステップ/ 等

#108 Bspeak! 2020年1月13日 NBA契約のトークン化がローンチ予定

#107 Bspeak! 2020年1月6日 EthereumのMuir Glacierハードフォーク

#106 Bspeak! 2019年12月30日号 ETH 1.x は ETH2.0の一部となるのか/ Bakktは2020年何を目指すか

#105 Bspeak! 2019年12月23日号ノード・インフラビジネスの激化/適格投資家の定義の変更

#104 Bspeak! 2019年12月16日号 Voiceの収益方法/Filecoinの仕組み

#103 Bspeak! 2019年12月9日号 PoSはオンチェーンのレンディングによって壊れるのか

#102 Bspeak! 2019年12月2日号 StakeDAOによってステーキングはどうなるか/Paxfulが出来高増えている理由

以降もSubstackページからご覧ください。