Gelatoインタビュー/Uniswapグラントwave3

#178 Bspeak! 2021年5月17日号

Gelatoインタビュー

先週Gelatoがトークン発行することを発表しました。2019年から良いプロジェクトだと思って見てましたが、今回インタビューをすることができましたのでぜひ読んでみてください。インタビュー原文である英語は Mirror上 で公開します。

インタビューの前に、Gelatoとは何かを簡単に説明しておきます。

 

概要

Gelato Networkは、Ethereum上でスマートコントラクトの「実行」を自動化するプロトコルで、ボットのインフラです。

Gelatoを使うと、開発者が「自動化されたアプリ」を簡単に構築でき、インフラ構築や運用にも悩まされません。また監査済みコードの再利用が可能になる点も利点です。

ここでいう「自動化されたアプリ」とは、例えば

  • DEX上で毎週 ETHを購入する

  • 毎週 自動でイールドファーミングのClaimを行う

  • UniswapなどのAMMで指値注文を行う

などがあげられます。

またDeFiプロトコルで、ETH価格やCDP(負債ポジション)の担保率などの条件に基づいて、ユーザの代わりにトランザクションを作ることもできます。実際にInstadappsの連携によって、MakerDAO, Compound, Aaveなどの中からもっとも清算価格が良いものに自動で切り替える、ということもできます。

 

参照:https://medium.com/gelato-network/instadapp-turns-on-defi-automation-powered-by-gelato-network-c964a5a61791

 

どのような種類のコントラクトの自動実行をするかは、開発者の想像力次第で工夫できます。

実際に、彼らがショーケースとして作っている Sorbet Financeでは、Uniswap上で指値注文ができます。また最近では、DCA(ドルコスト平均法)による取引もできるようになっています(ちなみに約定されるとサプライズがあります)。

 

Uniswap v3 への応用

先日ローンチされたGelato v2は、Uniswap v3のようなプロトコルを補完するように作られているため、サードパーティがGelatoを使って開発できる余地が多くあります。

例えば、手数料のプールへの再投資、LP NFTをラッピングしERC20への変換、LP価格帯の自動化なども考えられます。

 

GELトークン

そして今回GELトークンを発行し、DAO化していくことを発表しました。GELトークンの目的は2つあります。

  1. ガバナンス

  2. ステーキング&スラッシング

Gelato Network上のボット(Executorボット)にGELトークンをステークさせるようにインセンティブ付けし、悪いことをした際に没収(スラッシュ)することで、トランザクションを検閲したり、フロントランするような悪質な行為を防ぐ目的があります。

Gelato DAOはこれら全体の決定権を持ち、Executorボットの行動を監視する義務を持ちます。またこれによって将来的にはオフチェーンの条件に基づいて取引を実行するなどの機能を提供することもできます。

トークンの配布や分配についてはまだ発表されていませんが、Gelatoは2020年9月に$1.2Mドルを調達しています。IOSG Ventures、 Galaxy Digital, Christopher Jentzsch, D1Ventures, Ming Ng、 MetaCartel Ventures、The LAO などが参加しています。

それでは以下、インタビューになります。

 

Gelatoインタビュー by Bspeak!

CoffeeTimes: Hello Gelato team!🍦 Gelato Networkとは何か、簡単に教えていただけますか?

創業者Hilmar: Gelato Networkは、トランザクションの自動化を求める開発者の需要と、ボットの分散型ネットワークの供給をマッチさせるためのオープンマーケットプレイスです。開発者は自動化されたDappsを構築することができ、ボット運営者はそのような自動化に必要なインフラを運営することで収益を得ることができます。さらに、Gelatoのエコシステムとコミュニティの重要なメンバーには、マーケットプレイスに必要な技術の多くを開発・配布しているチームも含まれています。

また、Gelatoのネイティブトークンである$GELがリリースされた後は、その保有者がネットワークの運営に重要な役割を果たし、その成功と将来への道筋を形作ることになります。

 

CoffeeTimes: ありがとうございます。元々このプロジェクトを始めたきっかけは何だったんですか?

Hilmar: 私たちは、2019年5月にGnosis Ecosystem Fund(GECO)からの助成金を受けて、このプロジェクトを開始しました。

 

参考: https://blog.gnosis.pm/gnosis-ecosystem-fund-update-ii-9bea803a97c8

 

当初、私たちは当時のGnosisのDutchX取引所の、特定の側面を自動化することに取り組みました。しかし、すぐにdappsの自動化の必要性がどこにでもあることに気づきました。

これまでのWeb2ユーザーは、中央サーバーが多くのデータを管理しているおかげで実現できている「自動化されたユーザー体験」に完全に慣れています。

一方、Ethereumや一般的な分散型ブロックチェーンでは、この素晴らしいユーザー体験を再現することは非常に困難です。というのも、より良いUXと引き換えに、データや資産の所有権を中央サーバーにわたすことをしたくないからです。

これでは、分散型ウェブのメリットのほとんどが犠牲になってしまいます。そこで2019年の夏、私たちは開発者とユーザーのために、自分の鍵や資金の管理を手放すことなく、洗練された自動化されたユーザー体験を備えた分散型アプリケーションレイヤーを実現するソリューション構築に着手し、Gelato Networkが誕生しました。

2021年: LuisとHilmar

 

CoffeeTimes: DEXの最適化から始まったんですね。それでは、Sorbet Financeとは何ですか?Gelato上の別プロジェクトですか?

Hilmar: そうですね、Sorbet Finance(シャーベット・ファイナンス)は、Gelatoネットワークをバックエンドに利用した独自のプロジェクトです。Sorbetの場合、Gelatoネットワークを使ってDEXの価格を常に監視し、ユーザーが指定した目標価格に達した時点でユーザーの指値注文を実行します。

このようにして、ユーザーは自分の資金を完全にコントロールすることができます。また、SorbetにはDollar Cost Averaging(ドル・コスト平均法)という機能があり、トークンの一部をいくつかの塊や時間間隔に分けて自動的に売却することで、取引ごとのスリッページを減らすことができます。Sorbetのように、Gelato Networkを使ってdappのある側面を自動化するクールな機能は、どの開発者でも作ることができます。

 

CoffeeTimes: いくつかのコラボレーションを発表していますね。近い将来、他のコラボレーションが期待できますか?

Hilmar: はい、もちろんです。Ethereum、Polygon、BSCなど、有名なプロジェクトやまだ有名ではないプロジェクトの多くと緊密に連携しています。ほとんどすべてのDeFi開発者が自動化を必要としており、私たちはそれを手助けするためにここにいます。

 

CoffeTimes: 楽しみにしています。あと最近、GELトークンを発表しましたね。GELトークンの目的は何ですか? もし、Gelato上のボットが悪意を持って行動すると、重大な問題につながると思いますが、GELトークンのスラッシングは、それを十分に防ぐことができますか?

Hilmar: GELトークンは、

  1. ネットワーク参加者をインセンティブ付けし、ガバナンスし、監視するため

  2. ネットワークリソースの効率的な割り当てため

に使用されます。

1つ目から話しますね。

Gelato Networkにインフラサービスを提供して収益を得ようとするボットは、多くの$GELトークンをステークする必要があります。これにより、Gelatoの上に構築されるより複雑なユースケースへの扉が開かれることになります。そのようなユースケースでは、自動化を実行するボットに対するトラストが必要になるかもしれません。なので、このようなユースケースでは、ボットにトークンをステークさせ、悪意のある行動した場合に没収されるようにすることが不可欠です。

そうはいっても、多くのユースケースでは、デフォルトでトラストレスになるように実装することができ、その結果このようなステークやスラッシングのメカニズムに頼る必要がないということは言及しておくべきでしょう。

さらに$GELトークンは、ネットワークにトラフィックをもたらすすべてのネットワーク参加者、開発者、ボット、ユーザーなどに積極的なインセンティブを与えるためにも使用されます。

GELのもう一つの用途は、ネットワークインフラのリソースを、ちゃんと必要とするdappsやユーザーに効率的に割り当てることです。Ethereumをはじめとするチェーンは、通常、リソースに制約があります。1つのブロックに収めることができるトランザクションの数は限られています。

そのため、Gelatoのような分散型ネットワークをスケールアップするためには、「トランザクションのタイミングの優先順位に関する決定」は、dappの開発者やトランザクションを送信するボットが行わなければなりません。このリソース配分による優先順位決めのメカニズムで、高い順位を獲得するために、開発者とエンドユーザーは、$GELをロックできる機能があり、トランザクションに異なる重みを割り当てることができるようになります。

その結果ボットは、トークンをロックした開発者やユーザーに、より多くのリソースを割り当てるというインセンティブ付けされることになります(結果としてスケールしやすくなります)。

 

CoffeeTimes: では(他の多くのプロジェクトと同様に)トークンの配布が大切だと思いますが、どのような計画をしていますか?

Hilmar: 現時点では詳細をお伝えできませんが、今年の夏の初めに$GELトークンのパブリックセールを行う予定です。詳細につきましては、近日中にMediumおよびTwitterアカウントにて発表するので、”Stay tuned”, ご期待ください。

 

CoffeeTimes: そうですか。ではGELについて、配布割合やトークノミクス(ロックアップや供給スケジュール)はすでに決まっていますか?

Hilmar: トークンのアロケーションとトークノミクスの詳細については、近日中に発表する予定ですが、現在はまだ公開されていません。

 

CoffeeTimes: ブログ記事で、DAOになることを読みました。GelatoDAOはどうやって持続可能になる予定ですか?トランザクションに応じてプロトコル手数料を取るのかと想定していますが、モデルについて教えてください。

Hilmar: GelatoDAOは、Gelato Networkのガバナンスと維持することに利害を持つ人々によって管理されます。例えば、Gelatoを使って自動化をしている開発者は、Gelatoのコアチームが今後のリリースでどの機能を優先すべきか、ボットが請求できる手数料はいくらか、特定のボットが悪さをした場合にネットワークから切り離すべきかどうかなど、重要な意思決定に参加することに強いインセンティブがあります(変な決定だと困るので)。

そのため多くの参加者は、純粋に合理的な自己利益のために、Gelatoを着実に成長させ、そのためにDAOに参加する、ということが自然になります。将来的には、DAOは少額のネットワーク手数料を保持することもできますが、そのメンバーシップの大部分はネットワーク参加者で構成される可能性が高いため、最終的な手数料支払い者はこの決定を自ら大きくコントロールすることになるでしょう。

 

CoffeeTimes: DAOといえば、Gelatoは、Gnosisや他のDAO(TheLAO / MetaCartel Ventures)と良い関係を築いているように見えるのですが、どのようにして連携を始めて、関係を深めていったのでしょうか?

Hilmar: MetaCartelとは、2019年後半に彼らからの助成金を申請し、第三段(WaveⅢ)の枠に選ばれたことで、早い段階で提携しました。

 

参考: https://medium.com/metacartel/metacartel-cohort-1-6336cdca05db

 

Peter Pan(1kx、MetaCartel)とは、ベルリンのクリプト・コワーキングスペース「Full Node」で最初から私たちの隣に座っていたんですが、最終的にはオンラインで彼と知り合いになりました。

彼はとても親切でGelatoに興味を持ってくれ、2020年夏の終わりにシード資金調達をクローズする際にも本当に助けてくれました。The LAOもシードラウンドに参加しており、AaronやPriといったLAOのメンバーや、PeterやVictorといったMetaCartelのメンバーとも頻繁に連絡を取り合っています。

彼らはいつも、法的、戦略的、またはコミュニティに関する質問で私たちを大いに助けてくれます。DAOに積極的に参加し、メンバーと話をすることは、すべてのクリプト起業家がすべき良いことだと思います。

 

CoffeeTimes: 良いストーリーですね。では未来の話ですが、今後の数ヶ月に予定していることを簡単に教えていただけますか?

Hilmar: わっ...たくさんありすぎるんですが、簡単に説明しましょう。この夏の計画は、以下の通りです。

  • プロダクトの提供、プロダクトの提供、それとプロダクトの提供です:つまりEthereum、Polygon、BSC、Fantom等に新しい自動化機能を搭載することです。Sorbetの指値オーダーをすべてのAMMに搭載し、Gelatoを統合して清算保護や自動送金、出金、入金などを行うプロトコルをどんどん増やしていきたいと考えています。

  • GELトークンのローンチ 

  • Gelato DAOを立ち上げ、どの機能を優先させるかを決めるために、$GELホルダーの参加を開始します。

  • GELを使った開発者マイニングプログラムで、より多くの開発者にGelato上で構築してもらいます。

ぜひTelegramやDiscordのコミュニティに参加して、更新情報をゲットしてください。また開発者であれば、GELトークンセール後に開始される開発者マイニングプログラムに参加する機会もあります。

Roadmap:WhitePaper v1.0

 

CoffeeTimes: 最後に日本語で読んでる人たちに向けて一言お願いします。日本のシーンについて何か印象に残っていることはありますか?チームが東京に来たときの写真をどこかで見たような気がします。

Gelatoには、最初から強力な日本のコミュニティがありました。私たちはそのことにとても感謝していますし、もっとつながりたいと思っています。スマートコントラクトを自動化したいと考えている日本の開発者がいたら、遠慮なく連絡してください。

あ、残念ながら、私たちはまだ東京に行ったことがありません。でも、COVIDが落ち着いたら、必ず行きますよ。

私たちのチームは非常に多国籍で、スイス、アメリカ、ドイツ、フランス、中国、オーストラリア、エジプトのメンバーがいます。ただ、日本人のメンバーはまだいません。現在、web3の経験を持つフロントエンドとバックエンドの開発者を積極的に募集していますので、もし日本のコミュニティの中で私たちと一緒に仕事をしたいと思っている人がいたら、こちらから応募してください: https://angel.co/company/gelato-network !

 

(CoffeeTimes: ところで、なぜGelatoという名前なんですか?ロゴの下半分はEthereumにも見えますが 🍦)

Hilmar: だって、みんなジェラートが好きなんだもん! 

 

CoffeeTimes: お忙しい中ありがとうございました。Gelatoについてもっと知りたい場合はどこに行けばいいですか?

Hilmar: 

🐦 Twitter | 💬 Telegram |🍦Discord

🍦Email: hi@gelato.digital

🍦http://gelato.network/

Gelato Whitepaper v1.0


 

■ Last Week in Crypto

1.https://www.notion.so/UGP-Wave-3-V3-for-the-People-48a7cd1e72cc48f4baec815bd0b4bb56

Uniswapが、10個のプロジェクトに対して合計で $448,300ドルのグラント(助成金)を提供しました。今回の選ばれたプロジェクトは以下になります。

 

ツール

・v3で自動取引の戦略やコントラクトを可能にするオープンソースpythonラッパー
$20,000

 

・L1 <> L2のインターロップ・スワップ*を可能にする Nova Contract のOpen Zeppelin監査(Rari Capital)

*コンポーザビリティとトラストレスという性質を保ったまま、L2からL1のコントラクトや流動性とやり取りができるようにする仕組み

$52,000

 

・UNIガバナンスのためのツールとUI(John Palmer
$51,000

 

・v3流動性マイニング・インセンティブ・コントラクトの作成と監査(Omar Bohsali

$30,000

 

ユーザビリティ

Rabbit Hole
UNI初心者に、v3に慣れるインセンティブを与える学習モジュール
$20,000

 

・Timothy Luke (UGP Headless Branding)
Uniswapグラントプログラムのブランディング施策
$25,000

 

募集・チャレンジ

・v3アナリティクスのバウンティ(Flipside & Duneアナリティクス)
FlipsideとDuneの両方で、v3アナリティクスのためのデータサイエンティストを探す

$50,000

 

・その他のインターネットコミュニティ調査
Ethereum財団との共同出資で、コミュニティの活性化、エンゲージメントのポイント、施策が失敗した場所などを調査。

$16800

 

スポンサー

・UNIFest
UNIコミュニティが共同で制作したバーチャルコンサート
$18,500

 

・Team Secretのスポンサー
DAO初のEsportsチームのスポンサー
$125,000

 

となります。Uniswap v3のローンチは最低限の機能でのローンチにすぎず、自動化や流動性マイニングコントラクトなどが整っていけば、さらに使われるようになりそうです。

 

2.UNI should become an oracle token

Ethereum創業者のVitalik氏が、「UniswapのUNIトークンは、DeFiのためのオラクルトークンになるべき」とUniswapのフォーラムで提案しました。

DAIなどのアルゴリズム型ステーブルコイン、合成資産、担保ローンなど、DeFiのいくつかの分野は価格オラクルに依存していて、UniswapとUNIはそのようなオラクルを提供するために取り組むべきだ、という内容です。

オラクルで最も有名なChainlinkは、素晴らしいが、別の解決策の余地があると述べています。例えば、Chainlinkのインセンティブは、分散型オラクルであるAugurほどクリーンではなく、Chainlinkには誤ったデータを提供した参加者がペナルティを受けるような自動化されたメカニズムがないことを指摘し、より堅牢なデータを得るために、UniswapのオラクルをAugurやUMAのようなモデルにすることを提案しています。

そして「インセンティブの最適化と攻撃コストの最大化に焦点を当てた、よりミニマムな代替手段でChainlinkを補完することが望ましい」とVitalikは述べています。

 

UNIがオラクルトークンとして適している理由

UNIは、時価総額も高く、分散型オラクルのトークンとして「最適なポジション」にあるとVitalikは述べています。

分散型オラクルは、時価総額の大きいトークンをベースにしなければならない、とVitalikは言っていますが、これは攻撃コストを高くするためです。トークンの時価総額が高ければ、攻撃を仕掛けるために必要な量のトークンを手に入れることが極めて困難になり、攻撃によって得られる対価よりも、トークンを買い占めるコストが大きくなってしまい、攻撃することが合理的でなくなり→攻撃を未然に防げる(はず)ということです。

DeFiオラクルのセキュリティが高まっていけば、より多くの合成資産がオンチェーンで取引されるようになり、Uniswapも使われればより手数料を得ることに繋がり、Uniswapコミュニティにもメリットがあるという認識です。まだあくまで提案段階で、フォーラムではUMA創業者なども含めて賛否両論の議論がされています。

Chainlinkのアンバサダーとして知られるChainLinkGodも意見を投稿していて、以下のようにコメントしています。

「Chainlinkはステークとスラッシュによる追加のクリプトエコノミク的なセキュリティ案は現在検討中で、最近ホワイトペーパーが出たChainlink 2.0で実装される予定です。

これらのアプローチは攻撃のコストを高めます。そのため、Chainlinkの価格フィードは、AaveやSynthetixなどの高価値のDeFiスマートコントラクトや、ReflexerやAmpleforthなどのアルゴリズム・ステーブルコインのセキュリティを確保するのに、すでに十分に適していると思います」

Uniswap側は「このような実験は非常に奨励されており、この方向での投稿の傾向を見たいと思っています。」とグラントページに記載しています。

 

3.Here's how US exchanges have been deciding which cryptos are securities

Crypto Rating Council(CRC)は、暗号通貨が証券であるかどうかを鑑定するための評価基準を公開しました。

Crypto Rating Councilは、トークンが証券であるかどうかを判断する基準をまとめるために、クリプトの大手企業の多くを束ねる業界団体です。メンバーには、Coinbase、Anchorage、Kraken、Circleなどがいます。

ちなみにCRCのページに行くとわかりますが、これまでに27種類のトークンの評価が発表されています。しかしその方法を公開するのは今回が初めてです。 

もともとCRCは、2019年10月の発足し、公に向けた活動は最近なかったのですが、今回久しぶりに発表があったことになります。

 

4.Polkadot platform for DeFi derivatives lands $6.4 million in seed funding

dTradeは、Polkadot上で構築される最初のデリバティブ取引所を目指し、Three Arrows Capital、DeFiance Capital、Polychain、ParaFi Capital、などから $6.4Mドルを調達しました。

オンチェーンで決済するレバレッジ取引を可能にするとのことで、Edgewareのテストネットで稼働中であり、数ヵ月後には一般向けのテストネットも稼働する予定です。

またdTradeのネイティブDETトークンは6月に稼働する予定で、

  • トークンの55%は、コミュニティ財源、流動性マイニング等

  • 残りの45%は、投資家、チーム、アドバイザー

という大まかに半分がコミュニティ、半分がコアチームという割合のようです。

また保険マイニングも準備していて、USDCをステークしたユーザーに、DETトークンで報酬を与えると創業チームは述べています。これは DerivaDEX と同じ仕組みですが、デリバティブのDEXも今後競争が激しくなっていきそうです。

このラウンドには他に、Huobi、Mechanism Capital、Magic Ventures、Bixin Ventures、IOSG Ventures、Hypersphere Ventures、Fenbushi Capitalが参加しまました。

さらに、Alameda Research、CMS Holdings、Wintermute、MGNR、PNYX、Kronos、Altonomy、LedgerPrimeが、dTradeでの流動性をサポートするようです。

 

5.DEX aggregator ParaSwap raises $3 million in new funding

DEXのアグリゲーターであるParaSwapは、シード延長ラウンドで $3Mドルを調達しました。

Blockchain Capital、White Star Capital、DeFi Allianceがリードし、Yearn Financeの創業者であるAndre Cronje、Curve Financeの創業者であるMichael Egorov、Dune Analyticsの創業者であるFredrik Hagaが参加しました。

新たな資本で、他のブロックチェーンやレイヤー2をサポートしていく予定で、Avalanche、Arbitrum、Fantomの各ブロックチェーンや、ZkSyncやOptimismなどのL2が含まれるとParaSwap創業者は述べています。

今回、株式による調達なのか、SAFT(Simple Agreement for Future Tokens)の販売なのかは明らかになっていません。またParaSwapが独自トークンをローンチするかもまだ分かっていませんが、そのうちトークンを発行するのだと推測しています。

 

6.Diem leaves Switzerland for US, announces plan to work with Silvergate on dollar-backed stablecoin

Diem(元Libra)は、スイスの金融監視機関であるFINMAへの登録計画を断念し、米国に戻ることを発表しました。

なかなかうまくいっていないように見えますが、この移転に加えて、米国金融犯罪執行ネットワーク(FinCEN)に登録し、待望の米ドル建てステーブルコインの発行体としてシルバーゲート銀行と提携したことも発表しました。CNBCでは、米国に戻ったあとの新本社がワシントンD.C.にあると報じています。

 

7.Thiel, Novogratz Back $10B Funding for Block.one’s New Crypto Exchange Subsidiary

EOSブロックチェーンの開発元であるBlock.oneは、$10Bドルの資金調達をした新しい取引所Bullish Globalという子会社を発表しました。今年中にサービス開始を予定しています。

Peter Thiel、Alan Howard、Mike Novogratz、Moore CapitalのLouis Bacon、Pacific Century GroupのRichard Li、Apeiron Investment GroupのChristian Angermayerなど、多数の著名な投資家が出資しています。また、日本の野村證券も投資家として名を連ねています。

これらの出資者が、$300Mドルのラウンドに参加し、残りはBlock.oneが$100Mドルの現金、16万4,000ビットコイン(約$9Bドル)、2,000万EOSトークン(約$200Mドル)の形で資金をいれています。またThiel、Howard、Li、Angermayerはアドバイザーとして参加しています。

Bullish Global はEOSチェーンをベースに、中央集権型と分散型の両方の取引所のメリットを提供するそうです。

Block oneは、「新しい自動マーケットメイキング、レンディング、ポートフォリオ管理ツールをユーザーに提供し、これまで伝統的な金融の既存プレイヤーが独占していた機能を提供するとともに、流動性をもたらす」と以下のようにコメントしています。

“The Bullish exchange will offer new automated market making, lending, and portfolio management tools to its users to deliver functionality that has previously been monopolized by incumbent players in traditional finance, while driving deeper liquidity to digital assets.”

今回調達というよりは、ほとんどは取引所上で売買を可能にするため(マーケットメイクをするため)に暗号通貨を注入した、というほうが正しいとは思います。いずれにしても金額も大きく、何を計画しているのか気になります。

 

8.DAO Raises $7M to Acquire and Fractionalize NFT Collections

Multicoin Capitalや、世界一のYouTuberであるMr.Beastなどが、JennyDAOという新しいDAOに出資し、ローンチされました。その他にも、0xb1, IOSG Ventures, Moonrock Capital, Morningstar Ventures, Spartan Group, 3Commas, Vendetta Capital, Hillrise Ventures, Building Blocksなどが投資しています。

これでJennyDAOは$7Mを調達し、これらは分割されたレアなNFTを購入するために利用されます。これらは、Uniclyというプラットフォームで行われます。

ライトペーパー:https://github.com/JennyMetaverse/Litepaper/blob/main/JENNY%20Token%20Litepaper.pdf

 

9.Project Galaxy Completes Seed Round with Leading Investors

Galaxy というNFTプロジェクトが、シード資金調達を完了しました。

この投資は、Multicoin Capital、Divergence Ventures、Hard Yaka、Blockchain.com Ventures、IOSG、Draper Dragon、Multiplex Ventures、Fifth EraなどのVCや、著名なファウンダーが参加しています。

プロジェクト側が、コミュニティの活動を高めたり、離脱を防止するために特典としてNFTを使うためのインフラを提供します。具体的には、オンチェーンデータを使って、NFTの作成、配布、ゲーム化をすることができるそうです。

NFTが単なるコレクターズアイテムではなく、身分証明書や信用証明書として使うことができ、今後EthereumとBinanceスマートチェーン上のいくつかのプロジェクトが、Galaxy上で近々NFTキャンペーンを開始する予定になっています。

 

10.Deribit founders lead $2.5 million round for decentralized referral network Attrace

リファラルのシステムを開発しているAttraceは、$2.5Mドルを調達しました。Deribit創業者が主導し、Coinstone Capitalやその他の投資家が参加しました。

2018年に設立されたAttraceは、アフィリエイトの中間業者を排除するべくプロジェクトを開始し、独自ブロックチェーンを構築していましたが、どのチェーンでも利用できるミドルウェアにピボットしています。

今後2ヶ月以内にローンチされる予定で、ネイティブトークンであるATTRもその時にローンチされる予定です。テストネットを見てみると、NFTを紹介して買われるとコミッションがもらえるようなアプリを用意しているようです。

 

11.Aurora launches on NEAR Protocol

Auroraというプロジェクトがローンチしました。まだブリッジなどの機能は使えませんが、Ethereum開発者が、Ethereumと互換性を持ち、スケールする環境をすぐに使うことができます。

AuroraはNEAR上で動作しているため、シャーディングなどのNEARの機能を活用しながら、以下の2つの要素で構成されています。

  • SolidityとVyperスマートコントラクトのデプロイを可能にする開発環境

  • Ethereum <> Auroraの間でトークンとデータの転送ができるAurora Bridge(NEARのRainbow Bridgeをベース)

さらに、注目すべきは、Aurora内の基軸通貨(ネイティブ残高)をETHのままにしている点で、トランザクション手数料はETHになります。EthereumのL2の多くは、ネイティブトークンを取得する必要がありますが、AuroraはETHで利用することができます。これを実現するフローは以下のようになっています。

この方法は、ユーザー側から見ると、ETHを支払うだけのように見えますが、実際に手数料に使用されるのはNEARトークンであり、代理となるノード(RPCノード)はユーザーとNEARブロックチェーンの間のリレー役として機能します。

今年の夏には、AuroraDAOが形成され、そのDAOが決定すればトークンがローンチされる予定です。

 


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#140 Bspeak! 2020年8月24日号『DODO』はUniswapキラーとなるか/ NEARのEthereumブリッジの仕組み

#139 Bspeak! 2020年8月17日号 イーロン・マスクが宇宙の金を採掘するが、Bitcoinの供給は変わらない / $YAM 等

#138 Bspeak! 2020年8月10日号 Uniswapはトークン発行するか/NEARのトークンセール 等

#137 Bspeak! 2020年8月3日号 FTXのデリバティブDEX『Serum』発表 等

#136 Bspeak! yUSDのリリースと流動性マイニング/ETH2.0のレビュー

#135 Bspeak! Republic上の利益シェアトークン/ CoinList Seedの開始

#134 Bspeak! Coinbaseはトークンを発行するのか/ Anchorによる安定金利の貯蓄DeFi

#133 Bspeak! 2020年 7月6日号 Matchaのローンチ / EIP1559がETHの価値を高める

#132 Bspeak! 2020年6月29日号 Avalancheのトークンセール/ Handshakeドメインを名前解決するブラウザ

#131 Bspeak! 2020年6月22日号 Coinbaseロゼッタ発表のねらい / WBTC Cafeのローンチ

#130 Bspeak! 2020年6月15日号 UMAの合成トークンETHBTCと初の清算

#129 Bspeak! 2020年6月8日号 TokenSetのソーシャルトレーダー/DeversiFi2.0のローンチ

#128 Bspeak! 2020年6月1日号 Libraのマネタイズ/プライムブローカーの競争激化

#127 Bspeak! 2020年5月25日号 BlockFiへの攻撃/Bakktのアップデート

#126 Bspeak! 2020年5月18日号 ETH2.0テストネットSchlesi / PoSの自主規制ガイドライン

#125 Bspeak! 2020年5月11日号 Ethereumキラーの競争/Bittrexの取引所トークン

#124 Bspeak! 2020年5月4日号 ETHステーキングでKEEP報酬/UMAのInitial Uniswap Offereingの結果

#123 Bspeak! 2020年4月27日号 スマートコントラクトで10倍レバレッジのデリバティブを実現するdYdX / Coinbaseが提供するオラクル

#122 Bspeak! 2020年4月20日号 Opynプットオプションの使い方/ Binanceスマートチェーン発表/ Microsponsorsをつかった商取引(Part2)

#121 Bspeak! 2020年4月13日号 Microsponsorsを使った商取引(Part1) / シカゴDeFiアライアンス

#120 Bspeak! 2020年4月6日号 Makerの分散化に向けた最終ステップ

以降もSubstackページからご覧ください。