Republic上の利益シェアトークン/ CoinList Seedの開始

#135 Bspeak! 2020年7月20日号


■Last Week in Crypto(先週のニュース)

1.Blockchain for Commerce & Finance

ConsenSys は、直近の四半期でのDeFiプロトコルの成長を定量的にまとめたレポートを発表しました。レポート内では、DeFiに一貫性のある堅牢なレベルで利用している人のことを"スーパーユーザー "と呼び、コントラクトとの関わりを数値化しています。

まずUniswapが過去3ヶ月間で1,625人のスーパーユーザーを獲得し、DeFiプロトコルの中では最も多くの人に利用されています。2位は、Kyberが916人のスーパーユーザーを獲得し、3位はCompoundで367人のスーパーユーザーを獲得しています。

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ここでKyberとUniswapは890人のスーパーユーザーが重複しています。またCompoundは最近ガバナンストークンの配布が大きく貢献していて、DEX以外でのプロトコルではトップになります。

 

2.Invest in Republic Note

資金を調達したいスタートアップと、そんな未公開の企業に投資したい投資家をつなげるプラットフォームでRepublicというのがあります。そのRepublicが、プラットフォーム上での利益をシェアするトークンRepublic Noteを少し前に発表しました。トークンはAlgorand上で発行され、今週そのセールが始まりました。
セキュリティトークンの一種と考えることができますが、企業全体ではなく特定のプロダクトにおける収益を分配できるのがこの種のトークンの新しい資産性といえます。

また普通スタートアップへの投資はハイリスクとなりますが、このトークンの保有は、Republic上のすべてのスタートアップをまとめたインデックスとみなすこともできます。

現在は高い資産と収入をもつ「認定投資家」のみが参加できますが、今後一般投資家でも参加できるようにSECへ申請中のようです。

 

3.Announcing the Summer 2020 Batch of CoinList Seed Companies

上と似たような話題になりますが、CoinListが、「CoinList Seed」というアーリーステージのクリプトスタートアップに投資できるサービスを始めますが、第1段としてこの夏に投資が開始される企業群が発表されました。応募は多かったようですが、その中から9社が選ばれています。Polkadot上のDeFiシャード(チェーン)のAcalaやパーソナルトークン発行のRollなど、たまに見かけるプロジェクトが含まれています。

  • Abridged

  • Acala

  • Alice

  • Biconomy

  • Injective protocol

  • Linkdrop

  • PARSIQ

  • Puma Browser

  • Roll

 

4.SEC, CFTC Hit Crypto App Abra With $300K in Penalties Over Illegal Swaps

SECとCFTCは、Abraへに対する告訴を提出し、$300K(約3000万円)の罰金で和解しました。Abraは、株式やETFの値動きに対してポジションをとることができ、実際に保有しなくても投資機会を得られるアプリです。

SECの主張は、「SECに登録をせずに個人投資家に証券ベースのスワップを提供・販売した」として告訴しました。Abraの商品は、技術的には証券ではないスワップと言われる契約ですが、SECとしては、それらも米国の証券法の対象だというスタンスです。

そうなってくると、他のDeFi製品にも問題を引き起こす可能性があります。Abraのスワップ契約はほとんどのDeFiプロダクトと同様だからです。

 

5.The BZRX Token Model v3

分散型ローンプラットフォームであるbZxは、UMAなどと同じように、Uniswap 使ってトークンを配布することを選択しました。

チームは$500kでBZRXトークンをUniswapにプールしましたが、同じブロックで、あるボットが650ETH相当($156,000)のbZxを購入しました。

他のトレーダーたちが同じように先に買おうとしたことにより、$0.04で上場されたBZRXは一気に$0.60にまで上昇し、10倍以上に上昇しました。その後下がって0.14ドル付近まで落ち着いています。

最初にトークンを得たボットが売り抜けることで、約5000万円ほどの利益を得たそうです。UMAプロトコルが、UMAトークンを4月に同様のDEX配布をしましたが、非常に似たような感じでした。流動性マイニングなどDeFiプロトコルを通じたトークンの配布を行う例が増えてきていますが、今後より盛んになっていくと思います。それと同時に、偏らない配布がされるような洗練された方法が発明されていくでしょう。

 

6.Brave partners with Gemini to let users trade crypto from within its browser

Braveは、取引所Geminiと提携し、ユーザーがBraveブラウザ内から暗号通貨を取引できるようになりました。Braveによって得たBATを介して別の暗号通貨に交換、または保管ということもできるようになります。

Braveは、ここ数ヶ月Compound上での高い利率(つまり高いCOMP配布率)もあって、注目を集めています。日本でも取引所BitFlyerと提携し、ユーザーのためのウォレット開発を発表しました。しかしまだトークン自体の存在意義は薄く、「ステークして分散型のVPN接続に使える」などのモデル変更が必要ですし、チームもそういったエコノミクスの組み込みを検討していると思います。

 

7.Twitter is now restricting posts that contain cryptocurrency addresses - The Block

すでにご存知の方も多いと思いますが、Bill GatesやElon Muskなど著名人のTwitterアカウントが一斉に不正アクセスされました。そして攻撃者はこれらのアカウントを使い、「ここにBitcoinを送ったら倍にして送り返す」というツイートをしました。

そしてTwitterでは一時的に、Bitcoin、Ethereuem、Litecoin、XRP、monero、のアドレスを共有することができないようになっていました。Twitterは、社員を狙って成功したソーシャルエンジニアリング攻撃と発表しています。

 

8.Ethereum tokens are now more valuable than ETH itself

ERC20全体の時価総額が、その元となるEthereumチェーンのETH時価総額を超えました。ERC20トークンの時価総額は330億ドルであるのに対し、ETHの時価総額は270億ドルとなっています。

この時価総額とはけっこう曖昧な指標で、例えば市場に出回っている分のトークンに価格がついたら、その価格で保留分を含めて換算し、時価総額としていることが多いです。したがって、今回の件で「基礎となるネットワークよりもアプリ側の価値が高い」と言うには時期尚早ではありますが、「DeFiプロトコルとEthereum開発ツールによってERC20エコシステムがとても大きくなってきた」とは言える出来事だと思います。


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以降もSubstackページからご覧ください。