Microsponsorsを使った商取引(Part1) / シカゴDeFiアライアンス

#121 Bspeak! 2020年4月13日号

Microsponsorsをつかった商取引(Part1)

「0x + CoinList のハッカソン」から始まり、昨年0xからグラントをうけた 「Microsponsors.io 」という広告マーケットプレイスがローンチされました。一般ユーザが、プラットフォーム上でトークンを発行し、そのトークンが「広告枠」を表し、スポンサーを見つけることができます。

例えば「Twitterでリツイートして宣伝するよ」とか、「ニュースレターで紹介するよ」とか自分の好きなように商品を考えて投稿します。

もう一方のユーザ(広告を出したい側)がそのパーソナル・トークンに対して入札することができます。

入札がされた後に詳細を話すには、コメント機能がついていて、スポンサーと対話することができます。ここには3BoxというIPFS上のサービスが統合されていて、対話の内容は分散型のストレージで保存され、編集や改変ができないように作られています。

一般的に広告やスポンサーシップのトランザクションは、10-55%が詐欺から守るために使われたり、仲介者に払われたりと、「不透明&非効率」と言われていて、AdTech Tax(広告技術の税金)などとも言われます。Micsrosponsorsの注文の執行には 0x meshを使っていて、Ethereum上で仲介者のいない透明性のある取引を実現しようとしています。

私も使った結果、このニュースレターに対して、今月はDeFiprime と

Microsponsors.io から$21のスポンサーシップを得ることができました。手始めなので、$21と少額ですが、開始から2.5年間で初めて収益を得ることができました笑

実はこのプロジェクトとはちょうど1年ほど前に San Francisco の 0xオフィスで出会っていて、個人的にテストやフィードバック等、定期的にやり取りをしていました。具体的な使い方は来週4/20に、創業者との対話(orコメント)を再来週4/27に配信しようと思っています。 

 

■Last Week in Crypto(先週のニュース) 

1.Chainlink, Dai, and Orchid Support Coming Soon!

取引所 Geminiは、新たにChainlink、Orchid、DAIの取引をサポートする発表しました。少し前にはBATの上場がアナウンスされ取引が開始されています。Geminiは新規資産の上場に関しては、以下の図を見ても分かる通り、他の米国の取引所よりも保守的です。これらの最近の発表まで、この取引所は合計6つの資産しかサポートしていませんでした。

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注目すべきは、Geminiカストディのほうで今回発表した上場銘柄をすでにサポートしている点で、今後の上場については、Gemini Custodyの中からリストされていく可能性が高いと思います。

 

2.Blockchain Association asks court to reconsider Telegram injunction

米国 Blockchain Association は、Telegramを支援するために、2回目のamicus brief を提出しました。この”amicus brief”とは、「第三者が裁判所に提出する情報や意見をまとめた書類」のことです。

何度かこのメルマガでも書いていますが、Telegramのトークン配布計画が証券法に違反しているというSECの主張により、裁判所が、GRAMの発行を控えるよう命じています。これに対し米国 Blockchain Association(ブロックチェーン協会)は、TelegramがSAFT(トークンを将来受け取る権利)の独自な契約を作っていてローンチ後のGRAMは証券に該当しないと主張したようです。Telegramは裁判所からの公式回答を待っています。

他にも多くのSAFTを使ったプロジェクトがあって、Telegramの件は規制当局の認可や調査を受けていない他の金融商品にも影響するため、この件の結果は重要になってきます。SECに有利な判決が出れば、政府機関が他のSAFT実施のプロジェクトに異議を唱えやすくなり、すでにEnigmaで見ているような罰金や、取引所の上場廃止など、色々なところへ波及していきます。

 

3.Paxful Introduces Gold Buying And Selling To Peer-to-Peer Trading

取引所Paxfulは、ゴールドをビットコインに交換する機能が発表されました。50ドル以上のゴールド取引にはKYCが必要となり、完了するまでPaxfulのエスクローに保管されます。PaxfulのCEOは、金をビットコインに交換するオプションを追加することを決定したのは、ユーザーの需要に応えたからだと主張しています。

私も知らなかったのですが、Paxfulのページを見てみると、以下のように各種ギフトカードや、銀行振込、小切手、など、329種類以上の支払い方法で、ビットコインを購入することができます。

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今回追加されたゴールド(金)もありました。

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4.Announcing tzBTC, Tokenized Bitcoin

スイス・ビットコイン協会(Bitcoin Association Switzerland: BAS)は、複数のクリプト企業で、Tezos上のビットコインのトークン “tzBTC”をローンチしました。

Ethereum上のWrapped BTC(wBTC)と同様に、各tzBTCはビットコインが担保になっています。カストディアンであるBitGoに依存するwBTCの作成プロセスとは異なり、tzBTCでは4つの異なる企業(キーホルダーというそうです)が、1:1ペグを維持するためにtzBTCをミントおよびバーン(発行および償却)を実施します。

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スイス・ビットコイン協会は、上記 4社のキーホルダーの整合性を維持する仲介者の役割を果たします。

この導入で、Tezos上での分散型金融(DeFi)に初速がつくかもしれませんが、個人的には懐疑的です。Tezosでいうと、様々なプロトコルで利回りを稼ぐことができるStakerDAOからBlendというプロダクトがローンチ予定ですが、Ethereum上のwBTCはまだそこまで増えていないので、ビットコイン保有者が別チェーンにわざわざ移行してDeFiを使おうと思うのは少し時期が早いのかもしれません。

しかしDeFiプロトコルをつかうためでなく、支払いや交換のために相互互換を持つことは必須なので、こうしたインフラがあって然るべきです。

 

5.Chicago DeFi Alliance

シカゴ拠点のトレーディング企業が提携し、シカゴDeFiアライアンス(CDA)を立ち上げました。より多くのトレーダーにDeFiを広めるためのアライアンスで、商品提供のアイデア出し、流動性の向上、規制に関するアドバイザリーのサービス等を提供する予定になっています。Jump Trading、TD Ameritrade等といった米国では有名な企業が参加しています。

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私のイメージでは、シカゴはNYに次ぐ金融の街なのですが、実際に世界のデリバティブ取引の20%を占めているそうです。

DeFiがこういった機関投資家の既存金融に浸透していくためには、既存金融の企業側からのフィードバックやアドバイスが必須と思っています。すでに既存金融出身者がDeFiプロトコルを作る例が出てきましたが(UMA Protocol等)、まだその数は多くなく、今回のアライアンス(CDA)が、機関投資家×DeFiのスタート地点になると良いと思います。日本でも同様の動きが出てくればよいのですが。

 

6.First Mover: Bitcoin Cash's Halving Was Dull, Bitcoin's May Be Much the Same

ビットコインキャッシュ(BCH)が2017年にビットコイン(BTC)からフォークして以来初の半減期を迎えました。1ブロックあたりの新規発行BCHは、12.5から6.25に半減しました。fork monitorを見ると、BCHは半減してからの2時間で1ブロックしか採掘していません。Bitcoinも後1ヶ月ほどで、半減期を迎えます。

 

7.Factom's Two Employees Press On Despite Lead Investor's Call to Liquidate

清算すると言われていたFactomですが、Coindesk によると、清算しないことになるそうです。FactomのCOOジェイ・スミス氏によると、「追加の資金調達に失敗し清算する」とのプレスリリースを撤回し、修正を発表する予定です。すでにFactomは従業員を10人から2人に削減したそうです。

Factomは現在、シリーズBの資金調達について再交渉を行っていて、例えば調達が一定に達したら、主要な投資家となっているFastForwardのSAFE(トークンを将来受け取る権利)を株式に転換するなどの解決策を提案しているみたいです。こういったニュースにも関わらずFactomの取引高は少なく、清算するという話の後もほとんど価格が動いていませんでした。

 

8.BlockFi Brings on New Strategic Investor, Three Arrows Capital | BlockFi

BlockFiは、シンガポールに拠点を置くヘッジファンド Three Arrows Capitalが、最新の投資家になったことを公表しました。実はこのファンドは、BlockFiの大口顧客でしたが、既存の投資家で株式を保有していたAble Partnersが、株式を売却して他のアーリーステージの企業に投資したいと考え、この投資機会につながったようです。BlockFiは、$18millionドルのシリーズAからわずか数ヶ月後で $30millionドルのシリーズBを調達していて、アジア市場への進出も急ピッチで進めています。今回のステークホルダー追加が後押しになるかもしれません。

 

9.Poloniex is releasing a token launching platform-LaunchBase

Poloniexはトークンセールのプラットフォーム「LaunchBase」を発表しましたLaunchBaseは、トークン発行プラットフォームを提供するだけでなく、そのプロジェクトに対するアドバイザリーサービスも提供するとのことです。

Tronの新しいステーブルコインプロジェクトである "JUST "が、LaunchBaseで最初に発行されるトークンとなります。MakerDAOと同様のつくりです。このプラットフォーム上ではBinanceのLanchPadではBNBだけが使えるように、LaunchBaseではTRXだけが使えるようです。最近はIEOも下火になっていて出遅れた感じを受けますが、どのように参加者を増やしていくのか注目しています。

 

10.PieDAO

最初はLaura Shinのポッドキャストを聴いていて知ったのですが、”PieDAO”が、ETFを作成方法を発表しました。参加するとDOUGHトークンを保持し、この団体(PieDAO)の意思決定にAragonを使って投票することができます。そして世界から誰でも購入することができます。

ファンドの第1号として「BTC++」が発行されました。これは、4つの異なるBitcoinトークン(wBTC、sBTC、pBTC、imBTC)から構成されています。

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Bitcoinの価格変動に対して投資をしたいがEthereum上のプロトコルやツールを使いたい人や、BTCトークンは欲しいが1種類だけ保有するとバグを含むリスクがありそれをヘッジ・分散したい人などが、BTC++を保有することができます。また今後は同様に多くのUSDトークン(ステーブルコイン)をバスケットにしたETF等が登場予定です。

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