Tetherが金トークンを開始/ArweaveによるDAOの開始

#110 Bspeak! 2020年1月27日号

勉強会

先週書きました勉強会ですが、イベントページが以下になります。ぜひお会いしましょう。

■ Last Week in Crypto(先週のニュース)

主に海外の記事や英語の論文について触れます。

  

1.https://gold.tether.to/Tether%20Gold%20Whitepaper.pdf

Tetherが、EthereumとTronで金(ゴールド)を担保に価格をペグするトークン “XAUt” をローンチすると発表しました。1単位あたり、スイスの金庫に保管される1トロイオンス(31.103 4768グラム)の金と同等となります。またTetherのWebサイトでは、XAUtのEthereumアドレスを入れると、どの金が担保になって発行されているかを特定できます。しかし、金に何かが起こった場合のトークン保有者への保険はありません。
PaxosCoinsharesも、昨年ゴールドのトークンを開始しており、人気が高まって来ているとも言えます。

ちなみに以下はTether Gold のホワイトペーパーからですが、お金の進化をまとめていて、今回のTether Goldはこれまでの形(物理的な金や法定通貨の紙幣)と比べて、価格安定性も、利便性も高いとしています。

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2.Announcing the first community-run Arweave ecosystem fund DAO

データストレージ&アプリ開発のためのプロトコルArweaveは、コミュニティが運営する組織 ARCA DAO を開始しました。ARCA DAOメンバーは、オープンソース開発者チームへの資金提供を支援するために、Arweaveコアチームが提供する資産(現状 25,000 DAI)の割り当て先を投票で決めることができます。

現時点では、17人のメンバーで構成されていますが、無料で申請ができます。ARCA DAOはコミュニティに所有権を移管していくためプロセスの第一歩で、成功すれば今度より多くの資産と作業を、分散化し進めていけるとしています。これは先週のa16z Crypto のJesse Waldenが話す3段階目に一致してはいるのですが、継続性の観点から、収益をあげるような仕組み、例えばKyberや0xのように何かのアクティビティから徴収できるようにしていくべきだと思います。

その点は、2ヶ月前の2019年11月に、a16zがリード投資家となってサポートし, Multicoin Capital, Union Square Ventures, 1kx,などから合計で $5 million(約5億円)を調達していることからも、おそらくすでにプランが考えられているとは思います。データ・ストレージでいうと、Arweaveよりも1年以上前にFilecoinが ICOで $250 million ドル以上を調達して進めていますが、今後のインフラとなりえますから、両者どのように市場に出ていくのか注目です。

 

3.Jack Dorsey's Square Wins Patent for Fiat-to-Crypto Payments Network

Twitter創業者のJack Dorseyの会社 Square は、暗号通貨⇔法定通貨の簡単なトランザクションを簡単にする仕組みで、特許を取得しました。この技術により、送信者の通貨を、受信者が指定した通貨に変換することで、「送信者は任意の通貨で支払いを行い、受信者は任意の通貨で受け取る」ことができます。特許を見てみると、システムを拡張して、証券、デリバティブ、ローンなどの他の資産をサポートできるようにもしているようです。

TwitterというSNS/ユーザ基盤をもち、Squareでの実績と店舗ネットワークを持ち、先日明かされたBluesky(シャットダウン不可能なSNSの規格を開発するプロジェクト)を支援しているジャック・ドーシーは、界隈において今年最も重要な人間と言えます。

 

4.10th BNB Burn | Insights and Expectations for the Future of BNB | Binance Blog

Binanceは、四半期ごとのBNBトークンのバーン(使えなくして供給量を減らす行為)を行いました。今回は、総供給量の1.1%に相当する220万BNBをバーンしています。4四半期連続の成長であり、換算すると $38.8 million ドルにもなります。これまでのバーンでは、利益の20%分のトークンをバーンしていましたが、内容が代わり、「全体の取引量に基づいた量をバーンするようになりました。

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昨年は、Binance Futuresのローンチにより、バーンする量が増えていて、Binanceの創設者のCZは、これは今後も続くと発言しています。また、前にも書いた通りですが、フィアットからクリプトへの取引ペアを大幅に増やしていて、今後も勢いは続きそうです。また話題になってはいませんが、Binanceはかなり多くのスタートアップに投資をしており、たとえ取引所事業が下火になっても新しく別事業を展開できる点にすでに達しています。

 

5.https://www.bankofengland.co.uk/-/media/boe/files/news/2020/january/central-bank-group-to-assess-potential-cases-for-central-bank-digital-currencies.pdf

イングランド銀行はプレスリリースで、カナダ銀行、日本銀行、欧州中央銀行、スウェーデン国立銀行、スイス国立銀行、国際決済銀行とともに、ワーキンググループを作ると発表しました。このグループは中央銀行のデジタル通貨(CBDC)のケースを評価し共有することが目的です。

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中央銀行のデジタル通貨(CBDC)でいうと、中国が「DCEP」という名前でデジタル通貨を、今年ローンチするとしています。このようなトレンドは、Facebook主導のLibraが作り出したと言っても良いと思います。調査は元々していたとしても、大体的に話題を持ち上げられるようになってきていて、議論が進んでいます。

 

6.Huobi Launches Licensed Brokerage Platform Targeting Institutional Investors During Davos 2020

ダボスの世界経済フォーラムで、HuobiはHuobi Brokerageの開始を発表しました。Huobi Brokerageは、機関投資家および富裕層のクライアント向けの新製品です。

プレスリリースによると以下のように書いています:

“Huobi Brokerage leverages advanced trading algorithms and smart order routing (SOR) to provide institutional clients with access to high-quality liquidity pools, competitive prices, a regulated fiat channel, and an all-in-one solution for OTC trading. Through the platform, clients can access real-time trade quotes and instant price locks, as well as support for high-volume block trades across major cryptocurrencies and stablecoins”

「Huobi Brokerageは、高度な取引アルゴリズムとスマートオーダールーティング(SOR)を活用して、高品質の流動性プール、競争力のある価格、規制準拠した法定通貨の窓口、OTC取引向けのパッケージ、を機関投資家に提供します。このプラットフォームを介し、主要な暗号通貨とステーブルコインでの大量取引をサポートすることができます。」

 

また2020年第2四半期にはカストディのサービスも予定されています。ここ1年で、インフラが成熟し既存金融と同様の仕組みを採用するようになり、より機関投資家を増やしています。先週のメルマガでも書きましたが、Anchorageも仲介サービスの開始を発表し、カストディ/取引所/ブローカーが、ますます競争され、利用者にとってはより安く便利なものが増えていきます。

 

7.Fidelity is hiring bitcoin mining engineer to scale its operations

ウェブサイトに掲載されている求人によると、Fidelityは、ビットコインのマイニングのためインフラ設計/構築/保守をするエンジニアを増やし、マイニングを強化したいようです。フィデリティは教育目的で2014年にビットコインとEthereumのマイニングを開始しましたが、CEOのAbigail Johnson氏によると、十分な収益を得ています。

 

8.Grayscale to Fund Ethereum Classic Developers for 2 More Years

資産運用会社のグレースケールインベストメンツは、少なくとも今後の2年間、イーサリアムクラシックの開発を引き続き、金銭的に支援すると発表しました。
2017年以来、この企業は、Greyscale Ethereum Classic Trustから管理手数料の3分の1(AUMの3%)をEthereum Classicプロトコルの成長と開発をサポートする非営利団体  ETC Cooperative に寄付しています。 寄付は合計ですでに$1.1 million になりました。
グレースケールはこのETCの金融商品を提供するために、ETCの総供給量の約14%($80millionほど)をもっているため、ETC開発ををサポートし続けるのは理解できます。ETCの最近の話題としては、Aztlanという名前のハードフォークで、これによりEthereumとの互換性が高まります。

 

9.Block.One Will Not Launch Its Social Network on EOS

待望のBlock.oneのソーシャルメディアVoiceは、β版が公開される2月14日時点ではEOSメインネット上では稼働しないようです。代わりに専用のネットワークで動く予定になっていて、この変更の理由は、EOSの最近のパフォーマンスの問題です。先月 Voiceの収益方法/Filecoinの仕組みの回で書きましたが、ネットワーク混雑により、一部のユーザーがウォレットからEOSトークンを移動できないという点までなっています(参考:

https://www.reddit.com/r/eos/comments/elrj7u/eos_network_congestion_help/

)。Block.oneは $150 million 以上投資していますから、落胆をさせないようまずはより動かしやすい環境で始めるのはmake senseです。


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